叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

【道徳授業】嫉妬するとつらくなるのはなぜか

友達の新品の靴に、じょうろで水をかけた事件が発生しました。

「せんせい、Mくんが、ぼくの靴に水かけた!」

理科係のMくん、本当はキャベツに水をやるのですが、

「掃除しようとして、たまたま、かかっちゃった」

ということのようです。

「くつ箱を掃除しようと?」

「絶対、わざとだ」


かけられた子は、なんだか不信な感じですが、

まあまあ、その場はおさまったような風。



道徳の授業で、

「うらやましい」


をやりました。



うらやましいときのこと。

弟がうらやましい。
姉のことがうらやましい。

「お姉ちゃんだけ、ずるい」

ずるい、という感情。

これは、クラス中、ほぼ全員が手をあげて言いたくなるくらいの話題です。

「だって、先生、聞いてよ。ホント、おねえちゃんだけズルいんだから!!」

・・・

そこで、あれこれとみんなで考えて、45分。



・・・


最後に、

「なんで嫉妬すると、つらくなるのだろう」


子どもたち、ノートに書いたあと、すぐに挙手。

「ハイ。自分のことが情けなくなるから」

「ハイ。相手のことを好きになれなくなるから」

「ハイ。自分のことを大切にしていないから」

ポンポンと、よく出てくるなぁこの子たち、と思う。


最後に、道徳ノートに書くのですが・・・



あとで見てみると。

Mくんのノートに、靴を濡らしてしまったこと、書いてありました。

赤い、かっこいい靴があった。

いいな、と思った。

その後、なにか不思議な力が働いて、

手にじょうろを持っていたので、

ちょっと濡らしちゃったんだって。

「しっとすると、いやな気持ちになりました」

悲しい顔マークが書いてありました。

悲しい顔