叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

歯の授業をすることにした 生活科




歯の授業をすることにした。

1)もうすぐ歯科検診がある。
2)虫歯の子が複数いる。
3)生活科で、うさぎの飼育をする。


3)については、少し説明が要るだろう。


目的は、子どもたちの自立である。
自分たちのねがいを実現させていく行動力、実行力、考え方をうまく身につけてほしい。
ただし、条件がある。
個人のみの願望だけを優先させるのでない、という点だ。
相手との相談、協力、コミュニケーションの力も必要であり、これらを含めた力を総じて、はじめて
「自立の力」
とみなすことができるだろう。
個人のみでなく周囲社会と調和しともに生きようとする姿にこそ「自立」がある。
(個人のみでは、まだ「孤立」の域だろうから)

孤立ではなく自立をめざすとして、
「相手を意識する」
ということが、どの程度やれるか。
ほっておいて勝手に身につくことではない。
練習が要る。


ところで、2年生というのは、自分、という意識がどの程度あるのだろう。
自分と相手とのちがいは理解できているが、それがどの程度、実感の支えをもって、理解されているのだろうか。
相手を知らないがゆえに、自分を知らない。
自分を知らないがゆえに、相手も分からない。

自他、というのは、相互の理解。
自分を調べるために、相手を調べたい。
相手を調べるためには、自分のことを知らなければならない。

と考えると、おのずと、まずはじぶんをしらべよう、ということになる。
それも、発達段階を考えれば、2年生の「じぶんしらべ」にふさわしい課題はなにか。

それは、自分のからだ、であろう。




自分のからだを再発見し、その内容や実感をもとにして、さらなる自分自身をみつけだしていってほしい。また、自分を知ることから、相手を知ることへとつなげてほしい。さらには、自分と相手のコミュニケーションをくりかえす中から、相手の立場を考えた行動ができるようにしていってほしい。


こう考えて、「自分の身体をしらべる」単元をやることにした。
その第一回目が、「歯」だ。
ちょうど、6月4日が、むしばの日。
歯の検査があった次の日に、授業をすることにしている。


以下は、メモ。
これからの展開。
歯→虫歯予防→ほねときんにく→うさぎの歯、うさぎのほねときんにく→うさぎのくらし→うさぎの楽園づくり→自分たちの理想の学級づくり→相手を思いやりながら、自分のねがいもわすれずに実行できる力。