叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

朝のスピーチでデジカメ写真を使う


朝のスピーチを続けている。
もう半年以上になるから、どの子も大体、そつなく何かを言えるようにはなってきた。

型を教えた。

1)時刻は何時何分になりました。
2)ニュースの時間です。
(ここでクラス全員、「はい」と言う)
3)きのう、○○○ということがありました。→できごと
4)わたしは、□□□と思いました。
5)終わります。

クラスの中の、3,4人はこれでも詰まる。
前の時間に、ひそかに練習をすれば大丈夫だ。

本当に緊張している子もいるし、前に出ると
「はずかしい」という所作をするのがふつうだ、と
勘違いしている子もいる。

でも、これを毎日つづけていたら、これが当たり前になってきた。
言えて、当たり前。
さらさら、と発表でき、それをみんなも認める空気ができてきた。

1学期はこれで通したが、2学期になって、変化をつけた。
こういう、年間を通して実践することについては、慣れてきたら変化をもたせるようにした方がいい。

2学期は、デジカメ写真を撮らせて、発表させることにした。
デジカメの写真をとるくらいは、2年生ならすぐに覚える。
今のデジカメは本当に楽だ。かんたんだ。

担任の安いデジカメを持ち帰らせて、一日一人、担当の子が撮影してくる。
それを次の日の朝の会で、発表させるのだ。

1)時刻は何時何分になりました。
2)ニュースの時間です。
(ここでクラス全員、「はい」と言う)


ここまでは、1学期と同じ。


3)この写真は、○○○の様子です。□□□している写真です。
4)わたしは、これを撮影して、□□□と思いました。
5)終わります。

4)を、変化させて、

4)なぜこの写真を撮ったかと言うと・・・

と言わせることもある。
言いやすい方で言わせている。


ともかくも、できごと→思い
の順に言わせるのが、いちばんわかりやすい、と分かった。

できごと→思いや感想
写真→思いや感想

そのうちに、思いや感想の部分を、一文でなく、二文、三文、と長く言える子もでてくるので、それをクラス全員の前で、かぎりなくほめる。

すると、

「感想は長いのがいいんでしょう」

と言って、かんばろうとする子も出てくる。