叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

笑顔の奥に秘められているもの

子どもが尋ねに来た。

「先生、きょうの3時間目、体育なにやりますか」


見ると、あまり体育の得意ではない、Fさんだった。

お、Fさんか。
なにか、気になったのかな?

「今日は跳び箱だよ」

すると、笑顔になった。

「やった。練習できる」



実は、Fさんの隣に、Mさんもいた。

そして、いっしょになって、

「やった、やった」


と喜んでいる。



Mさんは、体育がどちらかというと、得意な方だ。

問題です。

Mさんは、跳び箱が得意なので、喜んでいるのでしょうか。
なぜ、Mさんは、喜んだのでしょう。

こういうとき、わたしはそういうことが、妙に気になる時があって、訊いてみたくなった。


「お、二人とも喜んでる。」

「そうだよ、当たり前だよ。跳び箱やりたかったんだもん」


こういったのは、最初の、苦手なFさんだ。

それを横で聞いてたMさんが、

「わたしね、別に跳び箱はどっちでもいいんだけど、○○○○・・・」


このあと、


Mさんは、「とある理由」、跳び箱でよかったワケを言うのです。




Fさんタイプと、Mさんタイプと・・・。

子どもたちを見ていると、いろいろな子がいるけど、こういうやりとりの時に、見えてくるものってあるねえ。


跳び箱だって やった!