叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

奇異だとみる〜人はなぜ苦しいのか〜


「あの人、変だよね」

言い慣れてるし、
聞き慣れてる。

こういうこと、よく、言っちゃう。



好意的ではない言い方で、相手に向かい、

「あなたは変だ」

と言う目的は、何だろう。

相手に、その行動を止めて欲しい、ということなのかなあ?

もしそうだとすると、やめさせたくなるのは、なぜなのか。
冷静に分析してみたくなる。


相手の行動に不協和音を感じずには居られない自分の心の状態。




目の前の人の行動を見て、
自分の心が、ざわめいてくるのは、なぜか。
落ち着いて、心の内を、分析すると・・・?


やめさせたい、というほどまで、
強く強く、口を出すのは、なぜか。(時には、手まで!)


「私の心が、どうにもざわめいて仕方がないから、頼むから止めてくれ」


と頼んでいるのなら、まだ、話しがストレートで、分かりやすい。

そうではなく、

「お前は、変だ」

というのね。ややこしいよね。


自分が困っている。

自分の困り感を、解消したい。

それで、いい考えを、思いつく。

つまり、相手に、行動を、変えてもらうのだ!


そのわりには・・・、


どうも、謙虚でない。

なんだか高慢な態度で、

ありがとうも何も言わず、相手に向かって、

態度を変えろ

と、脅す。

でないと、お前の存在を否定するぞ、そしてみんなに言いふらすぞ!

「あいつ、変だ!アタマ、おかしいんじゃね?」


⬆︎ほら、脅迫してるよね。


たぶん、素直に、謙虚にお願いしたり、話したりする余裕すら失ってしまって、
精神的に、

追い詰められている

からだと思う。

自分が、追い詰められていることを、知らない。

だから、苦しい。
謙虚になれない。
優しく、普通に、振る舞えない。
それどころか、人を、脅すようになる。

まあ、脅してる自覚もないし。
謙虚でない、という自覚もない。
自分の心の状態が、苦しい、ということすら、否定したい気持ちになってるのかもね。(⬅︎だから苦しい)



虫を鑑賞してる方は、楽しい。
裸足でランニングする側は、快適。
イモムシを眺める側は、心が躍(おど)っている。



そうではなくて、

「あいつ、変だ」 と、言う側は、

苦しさをかみしめている。

相手と溶け合えないから、苦しい。
なにかが腑に落ちないから、苦しい。