叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

うち、美容師になって、幸せになる!

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「やりたいこと、願っていることがある」

なーんて胸を張っても。

そのやりたいこと、自分がやりたいことなんかではなく、他の人の希望だったり、マスコミが言ってるから、だったりすること、よくある。

その「夢」、本当に自分のもの?

一生続くもの?

↑ こういうこと、よく考える。



子どもたちの会話に、出てくるもの。

「ぼく、わたしの夢とは」

以下。
レストランの店長だとか、IT企業を創りたいとか、医者になるとか。
国連の職員なんてのもいた。あとは身近な感じで、ケーキ屋、パンや、美容師さん。
具体的なのは、「TOYOTAに入社」だって。

ま、いいか。TOYOTAの自動車工場見学をしているからね。
「自動車工場こそが、日本の誇りだ。外貨を稼ぐ、稼ぎ頭だ!!」
・・・と、社会科で習ったんだから。


ところで、それって、職業だな。

夢って、職業のことだっけ?

道徳の資料に、「夢」を語る、というのがあるから、みんな、言うんだけど、
ほぼ全員、職業を言う。


で、思うんだけど、べつにこの子たち、くわしいキャリア教育を受けてきたわけでもないのに、
すらすらと、職業名を言うんだけど、どういうこと?

どこかで、そういう情報をインプットしたんだろうが、いったいどこで?

だれが、いつ、どうやって、この子たちの脳内に、

「○○という職業は、すばらしい」

ということを、注入したのか?



わかった。質問が悪かったんだろうな。

「大きくなったら、どんなことをやりたいのか」

という質問自体が悪かったんだ。

「この人生をどうしていきたいか、どんな一生を送りたいか」

まずは、こっちを聞くべきだったんだろう。

それだったら、

「うち、美容師になるわ」

で、終了!チャンチャン!!

・・・とはならないからネ。

美容師になって、何をどうするか、というところを話したいわよネ~。




仕事のための人間⇒人間のための仕事。
仕事のために人間を生かす⇒人間のために仕事を生かす。

山登りにゃ、理由は要らんね。↓
人はなぜ山に登るのか