叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

小5の夏は・・・

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たまたま名古屋まで所用で出かけた。

名古屋駅前はいつも通りで、直射日光と湿度がアスファルトを異様なまでに蒸すため陽炎がたち、10m先を歩く人の後ろ姿が、揺らめいて見える。

多治見市ではついに40度を超えたらしく、名古屋でもできるだけ日陰を選んで歩かないと、命がアブナイ、という感じ。


さて、そんな名古屋からJRで移動するさなかに、予備校の広告が見えたが、ある予備校は小学生のための夏季講習をしているようで、

「小6の夏は、天王山!」

という文字が見えた。

中学受験をするか、しないか。
あるいは、クラブや習い事をしている子は、ここでやめるか、続けるか。
いろんな選択がこの夏にあるわけで、たしかにこの予備校がいう、「天下分け目」が小6の夏だというのは、当たっているかもしれない。


そんなことを思いながら見ると、夏季講習の文字が窓にべったりと貼られたその予備校のビルが、なんだか巨大な山のように見えてくる。おそらく、あのビルの中では、クーラーの効いた部屋で鉢巻しめて算数の難題に取り組んでいる6年生がいるのだろう。


JRでいくつかの駅を通り過ぎ、乗り換えのために、とある駅のホームに降りた。
ベンチで座ろうとしたが混んでいる。
仕方がないので、所在無げにぶらぶら歩いた。
ふと見ると、面白そうなチラシが目についた。
コンコースの一部にJRの旅行代理店がチラシを置いているのだ。

そこには、夏休みの家族旅行を推奨する文面があり、

「小5の夏は、返ってこない!」

とある。

そして、いかにもという子が海岸で真っ黒に日焼けして、砂浜をバックに白い歯をみせて叫んでいる。


なぜ、小5なのか?語呂がいいから?

いや、それより、

こりゃあ、おそらく、予備校と裏で、話を合わせているんじゃないですか?

小5⇒思い切り海で遊べ!
小6⇒はちまき絞めて算数を解け!


どうも世間はこう呼びかけているようで・・・


大きなお世話です!!



うちは、昆虫合宿なんで!!