叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

人は何かをするために生まれてきたのではない。

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充実感や達成感を得るために生まれてきたのでもない。

そもそも、何か事がらを進めたり、達成したものを得るために生まれてきたのではない。

では、なんのため?


人生は、
何かをしてはいけない、というのではない。
しかし、何かをするため、ではない。

では、なんのため?




なんのため?と、問いたくなるのは、なぜか。


われわれ大人は、
社会からの「要求」には必死で応えようとする。
人生からの「問いかけ」には耳を貸さない。
だから、常に、
強い緊張感と切迫感、焦りを感じながら、生きている。



「要求」には関心が無く、
「問いかけ」には真摯に向き合う、というのが、子ども。
だから、真剣に遊んでいる。


毎日すれ違う一年生が、いかにも幸福そうに雲を見上げながら歩いていくのを見てると、

教師も時折、こうやって人生を考えるようになる。
自分は、たった一度の「人生」から、なにを問いかけられているのだろうか。


ひとの人生は、社会よりも価値が高い。
それぞれの人生の価値が高まると、結果として、社会全体の価値が高まる。

人生の価値は、「なにをしたか」ではない。
「なにをして過ごしたか」でもない。
「どこで過ごしたか」でもなく、
「だれと過ごしたか」でもない。
そこには、なにもない。



@黄色い花に霜