叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

叱れば叱るほど、叱る必要が増えるという逆説

.
人という存在は、なぜそうなのか。

人は、なぜ、強圧的になって苦しむのか。
人はなぜ、奴隷になりあうのか。
人はなぜ、威圧し、威圧されることを嫌うのか。

本能なのか?
それとも学習したもの?

いや、大人は、自発的に服従することがある。
精神構造が複雑化して、自らを幻想的な何かに隷従させていこうとすることがある。

子どもはちがう。
シンプルな生き方の中に、誇りを失わない。


教育が逆説的になる10の現象

○威圧すればするほど、子どもは威圧に慣れてきてしまうので、先生が威圧を繰り返す必要が出てくる。(威圧するということを聞く。しかし威圧すると、言うことを聞かなくなる)

○おだてればおだてるほど、子どもはその手にはのるか、と思うようになるので、さらに巧妙におだてなければならない。(おだてると、言うことを聞く。しかしおだてると、言うことを聞かなくなる)

○操作すればするほど、心が硬くなるので、操作しづらくなる。
(操作すると言うことを聞く。しかし、操作すると、言うことを聞かなくなる)

○非難すればするほど、開き直るので、なびかなくなる。

体罰すればするほど、体罰がなければ動けない子が育つ。

○立腹すればするほど、「立腹姿」を滑稽だと感じさせるようになる。

○命令すればするほど、子どもから、「もう十分に言うことをきいてあげたから、はい、あなたからの注文はこれで終わりね」と言われてしまう、いわゆる「大人からの命令の有効期限」が迫ってくる。

○大人が子どもに対して遠慮することで、子どもがのびのびと育つかと思いきや、こちらの願いが届きにくくなって、逆に子どもが安心できなくなり、のびのびした積極さがなくなる。

○刷り込めば、プログラミングした通りに考えて動いてくれるかと思いきや、思考が硬くなり、前のタグの修正を受け付けないし、消去できずに古いプログラムが残ることが多く、意図したプログラム通りに動かなくなる。

10○叱れば叱るほど、叱る必要が増える。

こうしたことを、心理学者の方は研究されているのだと思います。
(もしこれをお読みになっている心理学者の方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示ください)

人間関係が逆説的になっていくことを、専門用語ではなんというのか、言葉がありましたら、ぜひ教えてください。

目的は子ども3