叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

【NHKスペシャル】新・映像の世紀を見て その1

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正月に、見たかった録画をじっくり見た。
年末に放映していた、「NHKスペシャル 新・映像の世紀」である。
NHKスペシャル「新・映像の世紀」の放送スケジュールは以下のとおり。

第1集 第一次世界大戦 百年の悲劇はここから始まった(2015/10/25放送)
第2集 グレートファミリー 企業帝国の出現(2015/11/29放送)
第3集 第二次世界大戦 時代は独裁者を求めた(2015/12/20放送)
第4集 冷戦 世界は嘘と秘密に覆われた
第5集 若者たちの反乱 NOの嵐が吹き荒れる
第6集 21世紀の潮流 あなたのワンカットが世界を変える

ワタシ、正月に、この第1集から第3集までを一度に見たです。

その後、ぼうっとして1日過ごした。
人間は何をシャカリキにやってきたのか、と思う。
幸福である、ということの意味を、人間はほぼ忘れかけているのかもしれない。
感想→ 「人間はなんでこんなにアホなのか」。


・・・小学校教師としては、ここから何かを学ぶことが期待されているのだろう。
まさかナチスに学べ、と代議士が言うとは思わなんだが、おそらくその意味は「人間らしさの崩壊につながったナチス政権の狂気を繰り返すな」という意味だと思いたい。

さて、番組を見れば見るほど、最初の最初から、人類は歩き方を間違えているとしか思えない。
根本が間違っているので、歩き方を新しく習ったり、どんどん開発して歩き方そのものを変えようとしているが、歩けば歩くほど間違った方向に足が向く。
そこで、こりゃいかん、ますます歩き方のノウハウを学ばなければ、と一生懸命になっているのが現代人なのではなかろうか。

ところが「どうやって歩けばいいんか」と悩むのは、きまって頭の中が混乱している人だけであり、混乱していない人はとっても楽に、スッスと歩く(のだろうと思う。たぶん)

小学校の教室がなぜ居心地が良く、平和であり、お互いがお互いを認め合っていられるのか。
それは、そこに「どうやって歩けばいいんだ」と悩む、生きるのに厄介さを抱えた大人がいないせいでありましょう。


「歩き方なんぞ、分かっておる!」

と、第2集の 『グレートファミリー 企業帝国の出現』の時代に、巨大財閥や銀行家たちも言っていたのかもしれないけど、ちっとも歩いてなかった、ということだなー。
幸福の方へは進まなかった。
モルガンもロックフェラーも、おそらく本気で世界を平和にしようと考えていたらしいから、めざしてはいたんだろう。しかし、間違っているから、なにか手段と方法にすがる羽目になったのだろう。結局、自分なりの「資本主義」にすがったのだ。


いやあ、NHKスペシャルの迫力ある映像をこれでもか、これでもか、と連続して視聴していくとさすがに・・・。

とくに、第3集あたりでヒトラー政権が支持されて、ユダヤ人が惨殺されたり、おまけにドイツのことだけでなくてアジアやアメリカ自体にも人間性を無視した野獣のような凶暴さが荒れ狂っている場面を繰り返し見ていると、正直、

ああ、もう人間はダメなのかも

と思いたくなるね。


やってみてください。
第一集から第三集まで、途中でトイレ休憩だけをはさんで、連続してみてください。見られる人はぜひ。






・・・やってみました?

おお、すごい。見てみましたか。
録画してた番組、見てみて、いかがでしたか?





・・・正直、精神状態、いかがです?


かなり、鬱でしょう?

まあ、人間が殺意に狂っていく筋書きを、これでもか、とくりかえし見るのですから、これはもう、だれもが鬱になりますよ。仕方ない。


なぜ、人は、まともな歩き方を忘れてしまうのか?
人と人とが、なぜこうも、最初から「親しみのない」前提で生きているのだろうか?
(その2へつづく)
映像の世紀1