叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

苦手な子のための読書感想文の書き方

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大事なのは、自分のことを書く、ということ。
本の内容を引き合いにだして、自分のことを書く。

「読書感想文」というから、本の感想を書くんだ、と思ってしまいますが、
そうではない。
自分のことについて、ふりかえって、みつめて、あらためて思ったことを書くのです。

こうしてみると、「読書感想文」は、本当は「自分感想文」なのですナ!



たまたま、書くときに、本の主人公の思想や気持ち、言葉や行動をとりあげて、
自分のことと比較させて書く、という特殊なスタイルをとるにすぎない。
それが、「読書感想文」です。



さて、わたしが指導する際は、3つの色のついた紙を使います。

うすい桃色の紙。
そこに、本の内容をメモしておく。
主人公の行動、くせ、発言、他の登場人物とのやり取りなどから、
ちょっと気になるところをピックアップして、こんなところが印象に残った、という意味で、抜粋しておく。

つぎに、うすい黄色の紙を用意する。
ここには、自分の最近がんばっていることを書く。
取り組んでいること、野菜を育てていることや、野球、サッカーのこと。
あるいは勉強のこと、人間関係で豊かにしていきたいと思っている話など。

さらに、うすい緑色の用紙を用意し、そこには
「桃色の紙と黄色の紙を交互によーく、何度も比べてじっくりと見て、比較できるところ、ちがうところ、同じところ、共感できるところ、そうなんだよなあ、と思うところなどを見つけて、そのことを書く」


最後に、仕上げをします。

今度は、きちんとした、提出用の白い紙です。

白い紙を目の前に置いたら、次の順番で、まとめてかんたんに書いていきます。
この順番が、肝心なところ。

①【物語の内容】 うすい桃色の紙の中の大事な部分(緑色の紙と関連するところ)を抜書き。
 ↓
②【自分のこと】 うすい黄色の紙の中の大事な部分(緑色の紙と関連するところ)を抜書き。
 ↓
③【比較して】 緑色の紙の中の言葉を使って、なぜ自分はそこに共感できたか、を書く。

最後に、未来へ向けての自分なりの決意を書く。




感想文が苦手で、どんなふうに書いてよいか、ちっともわからん、という子も、
これなら、ちょっと手間はかかるけど、書けるよネ。


↑ ま、ちょい、乱暴だけど、ネ!!

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