叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

「こうやると、うまくいくかもよ」と言ってほしい

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学校でアンケートを取ります。

だいたい、日本中どこでもとるんじゃないかな。

文科省からも言われているし、アンケートをとるしか、実質的に職員が参考になるものがない。
子どもたちの声を可視化するツールとして、アンケートが使われる。

そこで、最近よく見る項目が、

〇どんな学習スタイルが好きですか

というやつ。

アクティブラーニング、対話型学習などと言われ、先生方の授業スタイルの改革が叫ばれているからだ。

最近は、

〇先生に教えてもらう

よりも

〇友達どうしで学び合う

ことが重視されはじめている。

だから、アンケートをとるわけ。

〇先生に教えてもらう
〇友達と教え合う

どこの学校も、このふたつ、どちらがいいと思うか、子どもたちに聞いてみていると思う。

すると、これ、両方に丸をつける子が圧倒的に多い。

そりゃそうだ。

どっちか選べ、なんてアホか、と思うんだよね。
自分に得になることだったら、どっちでもやりたいし、やってほしい、と思うのが普通だもの。


そこに、自由記述があって、わたしが今回印象に残ったのは、

「先生に教えてほしいです。いつも、こうやるとうまくいくかもよ、と教えてほしいです」

という回答。

4年生の女の子だったかな。




見た時に、これはほとんどの子が、思っていることなんじゃないか、と思った。

微妙な言葉のニュアンスが、分かるよね。

うまくいく、ということが知りたい。
わたしは、うまくやりたい。
成功させたい。

そこで、やり方を教えてほしい。
でも、こうだこうやるのだ、とは教えずに、こうやると、うまくいくかもよ、と教えてほしいのだ。

いいねえ。子どもの文章センス。

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