叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

無抵抗と、不服従

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人間の宿命とか、運命と言うものがあるのだろうか。

あるとしたら、それは生まれた時代のことではないだろうか。

生まれ落ちた場所や、自分をとりまく社会、家族、

赤ん坊は、それを自分で選ぶことができない。



そして、人は、その中で、

どうしても、

無抵抗

で生きていかざるを得ない。

しかし、無抵抗なのは見た目だけ。

人間だれでも意思はあるし、考えるという作用も働く。

そこで、一見、『無抵抗』にみえる子どもたちは、どうしても

服従

という選択をとろうとしていくのではないだろうか。



生まれた場所や時間、時代、環境というものについては、人間は無抵抗である。

しかし、意志としては、

服従

である。


つまり、自分の「選択」というものを、発揮しようとする。


われわれ教師は、この点を誤解するのかもしれない。

学校や教室、教師、学級、クラスメート、というものについては、

無抵抗に運命を受け入れる子どもたちが、

あたかもなにか、「学校に潜む、見えない何ものか」に、「服従」 していると思いがち。

しかし、どの子にも、心があり、考えがあり、その意志は、はっきりとある。

ちっとも、服従なんて、していない。



いつもいつも、自分を大切にするための、小さな選択を、

自分自身で、積み重ねようとしていくのが、子どもの本来の姿である。

教師は、そのことについて、何も困らないはず。

むしろ、それをバックアップし、サポートすることが、教師の生きがいだ。

運命には、だれも服従する人はいない。大人も、子どもも

抵抗しないかわりに、服従もしない。

自分で考え、生きていく。

だれの意志も、決して、曲げられず、

自然に素直に、伸びていく。



人類に、服従無し。

当然だよネ。

どこまでも、自由に選択をしていく。

そのことが、人間の最高の楽しみ。

学校全体も、そのことが、わくわくするほど、タノシイことであるはず。

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