叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

そっと扉を閉めようね~うさぎ飼育日記~




そっと、という言葉を、子どもたちはどうとらえているのだろう。

そっと、と声をかけても、まったく変わらず乱暴に道具を使う子もいる。
また逆に、「そっと」を意識しすぎるのか、急に活動が慎重になる子もいる。
ほとんど活動がストップしてしまう。

これがなかなかむずかしい。

適度感覚というのはもっとも高度といわれるが、「そっと」という加減はなかなか子どもたちの身につきにくいものかもしれない。



先日、うさぎ小屋で事件が起きた。
名付けて、「扉でけが!」事件。

鉄扉をひらくときに、いきおいよく開けたもので、飼育当番の子が足にけがをした。

これをきっかけに、扉の開け方をみんなで相談することになった。


足にけがをした子は、みんなに足の痣を見せている。
そこから導き出されたのは、

1「もう怪我はしないようにする」
2「うさぎにも怪我をさせない」

ということ。


それを可能にするために、自分たちがやれることとして、

「そっと扉をあけしめする」

と言う言葉であった。

そっと、というキーワードが出てきた時点で、

「そっと」
をやれるようになろう、という目標が出てきた。

みんなの「そっと」と、自分の「そっと」とは、どうちがうのか。
それも興味がある。

ともかくも、
「そっと」
という言葉を学級でまともに扱うのがやりたい。
そこに焦点をあてて、

「そっと」をたっぷりと味わってみたい。