発達障害を抱える子の言動にイラつく子の特性
自閉症スペクトラムを自覚している小学生がいる。
その中に、自分の「発達障害」について、分析した子がいる。
なにが困るのか、学校で行われていることの、何に対して苦手意識が強いのか、自分で自分のことを解説している、本を読んだ。
◇陸上練習のとき、口で「こうやって」と言葉だけで指示されて、
分からなくてできなかった。
◇国語で「どんな様子ですか」「どう思いますか」と質問されると、
意味が分からず、イライラしてくる。
◇やってはいけない事を、たとえ話でされると、さっぱり分からない。
◇顔の表情や身ぶりで何かを伝えようとされると、さっぱり分からない。
◇必要な言葉で、はっきりと伝えてほしい。
◇手のコントロールができないからバランスよく字が書けません。
「きれいに」「ていねいに」と言われるけど、何がきれいなのか、
何がていねいなのか分かりません。
そこに、気になる言葉が。
「ぼくのことを、うるさい、うざい、と言う人がいます。そういう子をよく観察していると、ああ、ぼくと同じ、発達障害を抱えているな、と思います」
・・・というような意味の箇所がある。
つまり、発達障害の子を受け入れることのできない子は、同じように発達障害を抱えている子の可能性が高い、というのだ。
このことは、わたしの経験からもピタリと符合するので、おそらくかなり正しいのでは、と思っている。
イラツく子に対して、イラツく子がいるのだ。
ほっておけず、どうしても反応して、「自分はあいつを許容できない」という意味の言動を繰り返す。
それも、しつこく。こだわっていく。
いかがでしょうか。雰囲気が、似ているのです。
だとすると、情緒障害級が、同室で、複数人で、構成されていることって、ムリがありませんか。
なんで、文科省の人、こういうことをだれも言わないのでしょう???