叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

【学級目標】「幸福な学級・・・」って、言い過ぎ?

それで幸福になるかなあ?

ということを、よく考える。

考えるだけじゃなくて、子どもとよく話す。

一部の子は、先生はいつもなんだか、そんな話をするなあ、と思っているようだ。

「出た。先生の話。」

と、一部の男子は、半分呆れたような、半分からかうような、コメントを言うことがある。


幸福、という言葉を使うことで、一気に進む感じがある。

実は、この「幸福」という言葉、しばらく使わなかった。
なんだか宗教っぽいような気もしたし、実際、なんのことを指すのか、判然としない言葉だと思っていたから。
子どもたちはすぐに、
「授業をやらないで、今からお菓子を食べてサッカーをすること!」
なんて言い出しかねないし・・・。

そんなことを恐れていて、
「幸福」という言葉は使わないような時期が長かった。



学級担任をしていてやりやすくなったのは、この「幸福」という単語を、平気で子どもたちと共に、使いだしてからだ。

とくに、4月、5月の、スタートの時期に、はっきりと、この言葉を使う。

すると、やはり子どもは素直なので、何人かが、

「幸福」

という言葉を、ふだん、学級で、使うようになるんですわ。

もちろん、使うように仕向けていきますが。

一日の振り返りノートに、

「今日一日を振り返って、友達にしてもらったことを書きなさい」

というと、どんどんと、

「幸福」

という言葉が、書かれるようになっていきます。

時期は、女子が早い。

女子の何人かが、「幸福」という言葉を使いだすので、それを紹介していくうちに、男子も使い始めます。

学級目標は、職員室で説明しなくてはいけないので、表だって、「幸福」と言う言葉を使いませんが、ほとんど、裏の学級目標は、



「幸福」

を見つけていく。




という感じになっています。

ま、やはりというかなんというか、ここに至って、こーんな学級経営になっちまいましたがな。