叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

【メールへの返事】子どもが嫌いな母親 さんへ

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メールを下さった、お母様。
虐待を悔やんでいる、子どもが嫌い、というお母様へ。

いつも読んで下さっているとのこと、ありがとうございます。

いま、子どもが嫌いでも、ずっと、あなたは、息子さんが赤ちゃんの頃から、お風呂に入れたり、風邪をひかないか心配したり、という愛情があってこれまで来たわけですね。
愛情は、なかったのではなくて、あったのです。

ところが、いま自分の中にある、気に食わない、嫌い、という感情に気付き、混乱されているのですね。

愛そう、愛さなければ、と努力をする世界は、かえって進むのが難しいのでしょう。
うまく言えませんが、【嫌い】の奥には、とんでもなく広大な、【好き】の世界がひろがっているようにおもいます。
その証拠に、誰だって、【嫌い】だと思うと、テンションが下がるでしょう!

子どもを嫌いになって、楽しく、快活になり、機嫌がよくなる、体調までよくなる、という人、いません。嫌いは、好きの入り口です。

【嫌い】は、万人が持っている、当たり前の心理です。心配いりません。
しらべていくうちに、それに苦しんだり、振り回されることが、無くなっていきますから、大丈夫!!
誰だって、嫌い、の正体が分かると「素の自分」になれる。
「嫌い」は、ちっとも、変なことじゃないし、いやなことでもなく、唾棄すべきものでは、ないので。
ただ、「嫌い」から、メッセージを受け取れば、いいだけ・・・。


まとめると、

〇「嫌い」を持ったまま、「好き」をめざすのは、無理がある。
〇確実なのは、「嫌い」をとことん、しらべつくす方法。
〇しらべつくして、腑に落ちることがあり、解消される。



しらべつくしていくと、
エネルギーをかけてみていくと、
自分の《素の》願いも見えてくる。


「わたしは子どもが嫌いになってしまう」で、悩まれている方。
こんな私の小さな個人ブログに関心を寄せていただいたこと、それからこちらは何もできないこと申し訳なく思います。
文中に書かれた、夜中にひとりで泣かれている場面を想像すると、とても誠実な方なのだと印象を持ちました。
また、本当に正直に自分を変えていこうとされていることに敬意を表します。「もしかしたらまた同じように、虐待のようなことをしてしまうのではないか」、と恐れていらっしゃるようですが、気づいたことのできた時点から、必ず道は開けていきます!ネバー、ギブアップ!!です。


※お母さんたちの「困り感」を支援する団体も、あちこちにあるそうです。
一応、首都圏にはこんなセンターがあります。
ご参考まで。


社会福祉法人子どもの虐待防止センター
ホームページ
http://www.ccap.or.jp/
電話
03-5374-2990

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行く末に、かならず万人にひろがっている、曇りなき空。