叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

NHK タモリの新・資本主義?

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正月はもっぱら休養。
子どもをあやしながらテレビを見ていた。

NHKスペシャルで新春特別番組をやっており、タモリが出てた。
戦後70年と言う長い期間を順々に振り返る流れがなかなか分かりやすいし、複眼的になる。

ともかく、日本人が陥りがちな、決めつけ的、「一つ断言的」な思考は新しいものを生み出さない。スティーブ・ジョブス的発想にならない。
「〇〇〇〇、この道しかない!」などと、言い切るのは、エネルギッシュで勇ましいけど、悪く言えば頑固狭量的、これからの日本がめざすべき、複層的複眼的・ジョブス的発想、にはとうてい成り得ない。

今回の「NHKスペシャル 戦後70年 ニッポンの肖像」で

「新たな資本主義を作るのは日本人ではないか」

と語るタモリの発言がユニークに感じた。そのヒントになり得るのが、ボランティア、というキーワードで語られたことについても、人間社会をまったく新しい観点から発想しようとしているのが伝わってきて、面白かった。

今回のタモリ発言についてはネットでもいろいろと話題になっているようで、まとめると2つのタイプに分かれるようだ。
1つは、当り前だろ、なに普通のこと言ってんだ、レベル低い!という反応。
もう一つは、そんな茫漠とした話より目の前の赤字国債なんとかしなきゃだろ、現実味がない!という反応。

どちらにしても、タモリ発言を叩いているわけだが、ここはひとつ、日本人の悪い癖、

単一頑固狭量的思考

から抜け出て、ジョブス的複層思考で、タモリ発言をとらえてみようではないの。

ちなみに、スティーブ・ジョブスは、自身にもっとも影響を与えた人物として日本の鈴木大拙をあげていて、鈴木の著した、この本 ↓
の中に出てくる「無分別知」を人間の重要な要素だと考え【頑固狭量・分別思考】の弊害を感じ取っていたわけね。

タモリ発言の真価は、

新しい発想でつくる社会って、どんな社会なんだろう?

というのを、実際にちゃんと考えてこそ、あるいは小さな規模であっても実現してこそ、見えてくる話なんだろう。

それまでは、あれこれと、批判のできる種類の話ではない。

だって、やってみてないもの。想像もしないうちに・・・だーれも、批判する資格なしだよ、ねえ。

人類の、だれもが、よ。

(やってもみてないのに、人類のうちのだれも、それを批判できるほどの発言力を持たないってことね。たとえ政治家でも法律家でも学者でも、だれも、ね。)

こんな社会かな?
こんな学校かな?

と、あれこれと(ある程度はっきりと)みんなが、イメージできるように・・・。
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こういうことこそ、学校で、授業で扱う。
未来を担う、子どもたちといっしょに、やっていくことが大事だよね。

鈴木大拙角川