縄文時代の学習は、たったの1時間のみ!
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6年生の担任になって、一番ざんねんなのは、
社会の授業であります。
縄文時代の授業は、公には、
たったの1時間程度しか、予定されていません。
なんてこった!
縄文フリークのわたしが、たったの1時間しか、授業できないなんて!!
わたしは、大急ぎで、授業を進めなければならない。
これだけでも、えらい時間かかる。
本当はもっと、討論したいことがたくさんあるのに・・・!!
この3つの中で、いちばん盛り上がったのは、1番の、
というテーマでしたね。
まだ最初の授業だったからか、子どもたちに縄文時代のイメージが薄く、いろいろと疑問が出て来て、面白かったです。
最初は、「貧しかったと思う」という子がほとんどでしたが、資料を読みこなすにつれて、
ものすごく豊かだった縄文時代、というイメージに、がらりと転換していくのが見事でした。
農耕をしないでも、ありとあらゆる自然界の恵みを得る能力が高く、豊かに暮らしていた時代、というのが、縄文時代の総括となりました。
ところがちょっとこれは問題があって・・・。
何が問題かというと、教科書によくある、
「縄文時代は欠陥があったので、弥生時代の農耕に進化した」
というストーリィが、なんとなくしっくりこない、という点ですね。
これについては、こんな情報も、子どもたちにちょっと耳打ちしておく。
「アフリカの奥地に住む、食物獲得に費やす時間が平均二時間以下(余暇たっぷり)のハドサ族に、文明人が農業を教えようとすると、『この世にモンゴンゴの実がこんなにたくさんあるというのに、どうして植えなければならないのか』と言って拒否したそうです。彼らは、農業を知らないから農業をしないのではなくて、余暇を守るために農業を拒否したのです」
すると、子どもたちから、
「あんまり豊かだったんで、人口が増えすぎたんじゃないかと思う」
だって。
スルドイ!!!!!
つまり、
縄文時代(すごく豊か)⇒人口爆発増加⇒ちょっと増えすぎて食糧不足⇒貧しい人たちが出現⇒しかたなく農業をやるはめになる。
というストーリー。
これなら、納得ね。
縄文時代を境に、どんどんと人にとっての自然環境は貧しくなり、昔ながらの悠然たる「狩り採集スタイル」、つまり、まるで富豪の余暇のような暮らしというのは、もう実行できない、というわけだ。
・・・っつーことは・・・人間社会は、どんどん、退化してますナ。
あと、
教科書や資料集には、大型のシカやイノシシを追いかける男たちが、手に槍や、弓矢をもって挑む構図のイラストが堂々と掲載されていますが、
これに真っ向から反論できる6年生ってすごいと思います。
「こんな、命がけのこと、やらないと思う。」
だって。
土器や墓をつくり、三内丸山遺跡の巨大掘立柱建造物がつくれるくらいの測量、土木技術に優れた縄文人たちが、こんなリスクの高い行動を、日々、行うはずがない。
「こんな、大型のシカと、真っ向からやり合うとか、ないよね」
わたしは、疑問に思って、尋ねる。
へえ、みんなが縄文人だったら、どうするの?だって、お肉が食べたいじゃない?
子どもたち、すかさず、
「えっと、落とし穴」
「みんなで追い込む」
ほぼ、全員がそれに賛同。
この、縄文人が、
「槍をもって、男たちが数人で、勇んで、命がけの、すさまじいリスクをはらむ大勝負に出ている構図」
というイラストって、ずっと昔から、訂正されずに続いている。
ま、事実、↑ こういったこともあったろうから、いいんだけど。
問題なのは、まるっきり、教科書や資料集を、疑ってかかる6年生がいるってこと。
歴史って、どこまで想像していいんでしょうか・・・。
6年生の担任になって、一番ざんねんなのは、
社会の授業であります。
縄文時代の授業は、公には、
たったの1時間程度しか、予定されていません。
なんてこった!
縄文フリークのわたしが、たったの1時間しか、授業できないなんて!!
わたしは、大急ぎで、授業を進めなければならない。
1 縄文時代は豊かだったと言えるだろうか
2 狩り採集の暮らしと、農耕の暮らし、どっちが良いか
3 縄文時代は技術力が高いくせになぜ古墳がないのか
これだけでも、えらい時間かかる。
本当はもっと、討論したいことがたくさんあるのに・・・!!
この3つの中で、いちばん盛り上がったのは、1番の、
「縄文時代は、果たして豊かだったのか」
というテーマでしたね。
まだ最初の授業だったからか、子どもたちに縄文時代のイメージが薄く、いろいろと疑問が出て来て、面白かったです。
最初は、「貧しかったと思う」という子がほとんどでしたが、資料を読みこなすにつれて、
ものすごく豊かだった縄文時代、というイメージに、がらりと転換していくのが見事でした。
農耕をしないでも、ありとあらゆる自然界の恵みを得る能力が高く、豊かに暮らしていた時代、というのが、縄文時代の総括となりました。
ところがちょっとこれは問題があって・・・。
何が問題かというと、教科書によくある、
「縄文時代は欠陥があったので、弥生時代の農耕に進化した」
というストーリィが、なんとなくしっくりこない、という点ですね。
これについては、こんな情報も、子どもたちにちょっと耳打ちしておく。
「アフリカの奥地に住む、食物獲得に費やす時間が平均二時間以下(余暇たっぷり)のハドサ族に、文明人が農業を教えようとすると、『この世にモンゴンゴの実がこんなにたくさんあるというのに、どうして植えなければならないのか』と言って拒否したそうです。彼らは、農業を知らないから農業をしないのではなくて、余暇を守るために農業を拒否したのです」
すると、子どもたちから、
「あんまり豊かだったんで、人口が増えすぎたんじゃないかと思う」
だって。
スルドイ!!!!!
つまり、
縄文時代(すごく豊か)⇒人口爆発増加⇒ちょっと増えすぎて食糧不足⇒貧しい人たちが出現⇒しかたなく農業をやるはめになる。
というストーリー。
これなら、納得ね。
縄文時代を境に、どんどんと人にとっての自然環境は貧しくなり、昔ながらの悠然たる「狩り採集スタイル」、つまり、まるで富豪の余暇のような暮らしというのは、もう実行できない、というわけだ。
・・・っつーことは・・・人間社会は、どんどん、退化してますナ。
あと、
教科書や資料集には、大型のシカやイノシシを追いかける男たちが、手に槍や、弓矢をもって挑む構図のイラストが堂々と掲載されていますが、
これに真っ向から反論できる6年生ってすごいと思います。
「こんな、命がけのこと、やらないと思う。」
だって。
土器や墓をつくり、三内丸山遺跡の巨大掘立柱建造物がつくれるくらいの測量、土木技術に優れた縄文人たちが、こんなリスクの高い行動を、日々、行うはずがない。
「こんな、大型のシカと、真っ向からやり合うとか、ないよね」
わたしは、疑問に思って、尋ねる。
へえ、みんなが縄文人だったら、どうするの?だって、お肉が食べたいじゃない?
子どもたち、すかさず、
「えっと、落とし穴」
「みんなで追い込む」
ほぼ、全員がそれに賛同。
この、縄文人が、
「槍をもって、男たちが数人で、勇んで、命がけの、すさまじいリスクをはらむ大勝負に出ている構図」
というイラストって、ずっと昔から、訂正されずに続いている。
ま、事実、↑ こういったこともあったろうから、いいんだけど。
問題なのは、まるっきり、教科書や資料集を、疑ってかかる6年生がいるってこと。
歴史って、どこまで想像していいんでしょうか・・・。