叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

お母さん、喜ぶ?

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私立小学校の受験をしようと、試しに過去問を取り寄せて娘に見せたら、
「これをやったら、お母さんは喜ぶ?」

と聞かれたので、うーん、と言葉に詰まった。

その夜、夫に

「わたし、本当に私立に行かせたいのかな」

と訊いたら、夫から

「娘のためだろう」

と説得された。

ところが、どうしてもその後、以前のようには考えることができなくなった。

「私もつい今朝まで、娘のため、という言葉で自分を説得していたが、私立が良いと思う気持ちだけでこのまま進めていけるだろうか・・・」

自分に生じた(何か)が拭い去れない。
まじめな顔で、お母さんは喜ぶ?と聞いてきた5歳の娘の顔が、焼き付いて離れない。


そこで、いったい何が娘のためになるのか、と夫婦で話し合うようになり、いろいろと考えるうちに

〇おそらく15~20年後、大学のほとんどが定員割れを起こして閉鎖されていく。
〇将来は、いわゆる「よい」大学が「よい」という社会にはなっていないだろう。
〇この子が、自分の人生を考えられるようにしていくことが親の務め。
〇幸福とは何かを考えられる子に育てる。


というようなことを思うようになった。



・・・と、ここまで。

以前このブログの読者の方から頂いたメールの内容です。

すごいよね。

幸福とは何かを考える子に育てる、だって。



このご家庭は、今、どんな話をしているだろうか。
興味がある。

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