叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

トランプ大統領

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夏休み。
世の中のことを勉強するチャンス。

米国は大統領選に向けて、ヒートアップしている様子だ。
2016年11月8日に予定されている、第45代アメリカ合衆国大統領は、
ここまでの情勢をみると、

「トランプ大統領」

のようである。

共和党の大統領候補として、ドナルド・トランプテッド・クルーズ、ジョン・ケーシックによる三つ巴の争いを、勢いのあるトランプ氏が制した。
そして、トランプ氏の勢いが強く、おそらくこのまま、大統領になるのではないかと思われる。
なにせ、トランプ氏の勢いがすごすぎて、あのブッシュ氏が出馬を取りやめたほどである。

政治家としてのキャリアは兄ジョージに遅れをとっているが、政治手腕は兄よりも優れていると評価されており、「ブッシュ家の最高傑作」と言われたジェブ・ブッシュ氏さえ、トランプに負けたのである。

2016年2月の段階では、トランプ氏の支持率は40%、クルーズ上院議員は17%だった。つぎにルビオ上院議員(11%)、元神経外科医のベン・カーソン氏(10%)、ジェブ・ブッシュフロリダ州知事(8%)と続く。
なんと、トランプは、共和党の中でも、ダントツの人気で、候補者になったのである。

わたしのみるところ、今の世の中に飽きている人が多い。
そういう方は、ちょっとこれまでの路線ではない、個性の強い人に投票する傾向にある。
また、今の世の中に疲れすぎている人は、そもそも投票しない。
だから、おそらく、トランプ氏が大統領になるであろう。
クリントン氏を選ぶには、今の米国民は、ちょっと「飽きて、疲れすぎている」ようだから。

選挙について。
本当は、家の中にいながら、投票できるのが一番よい。
そうすれば、全員投票できる。
そして、社会的な弱者の声が、政治に反映される。

今は、そうではない。
本当に声をあげるべき人は、疲れ果てて、家に閉じこもっている。
政治に興味をもち、投票しなければ、と考えて、投票場所に足を運ぶエネルギーさえ、ないのだ。
だからいつまでたっても、真に社会的弱者のための政治は、行われない。

確実に投票が行われる、ということに、最大の工夫がなされるべきである。


さて、トランプ大統領は、なぜ大統領候補に選ばれたのか。
そのことを調べているのだが、なんだかとても、その「背景」が巨大すぎて、全貌が把握できない。

アメリカ人もみんな、不安でいっぱい、のようだ。
日本人も不安。
中国人も不安。
世界中が、不安の固まりである。

傷を負った犬は、咆えまくる以外にどう行動するだろうか。
「咆えまくる以外の選択肢」。
心ある人々はそれを、早急に見つけ出そうとしているのだが・・・。

しかし、トランプ大統領は、世界に向けて咆えることを公言してしまった。
どうなるのだろうか。

6年生くらいになると、「トランプ大統領が・・・」と、話をしてくる子がいるだろう。

秋、巷の話題は、トランプ一色になる。
わたしはどんなふうにそれを聞いているだろうか。
教室で、子どもたちは、それをどんなふうに、話題にするだろうか。

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