「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
.
「○○くんが、ちゃんとやっていません」
この言葉の、なんとも微妙な、複雑な、なんだろう、この心理って。
まあ、ふくざつですよね・・・。
ところで、男子で、こうやって女子に騒がれると、本能的に、「しめた」と思う子も多いのであります。
女子に、キャーキャー言われるの、本来、男子は好きなんだよね。
男子は、騒がれるのが好き。
女子は、騒ぐのが好き。
つまり、この場合、男子も女子も、両方とも、自分の満足することをしている、というわけ。
無意識なのか??
合法的に、授業の勉強内容や課題から視線をそらして、ちがう世界で「あそべる」。
まんまと先生がこのワナにはまって、男子を叱ってくれたり、おまけにヒートアップして、いつもの先生とはちがった興奮した顔を見られたら、それはそれで見ものです。月9のドラマより、オモチロイ。
それで、わたし、そういう場合、大体3通りくらい、状況によって変えて対応する。
「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
1)あらまー(苦笑)
一番シンプルなの、これ。
その後、
モノや道具を持ちながら、サッと切り替えるようにして、
「見ててね」
というだけで、男子も女子も、すぐにこっち見るから、もうそれだけで、叱る必要もなく授業に移行できる。
黒板にすぐになにかを書いて、
「これ」
と指さすだけで、状況がすぐに整うときもある。
叱らず済むね。
「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
2)「あ、困ってる??えっと、今、だれが一番、困ってるのかな~」
というときもある。
「一番困っている人、なんで困ってるのか、お話、してほしいな。できる?」
という。
頭のよい女子が立ち上がって、
「えっと、Tくんが、ほんとは字を書かなきゃなのに、勝手に絵をかいてるから」
「あそう。それであなたが困っているの?」
「えっと、お隣さんと見せ合う時に、Tくんが字を書いてないから・・・(話し合いが進まないから)」
「あそう。じゃ、私が困るから、Tくん字を書いてねって、やさしく伝えてみたら?」
わたしがちっともTくんを叱らないので、女子が困惑する。
「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
3)「気になるの?なんで気になる?なにか、Tくんのことが心配?」
「うん」
「あそう。やさしいねえ。Tくん、よかったねえ。やさしい子がまわりにたくさんいて」
「・・・」
「Tくん、ここ見てね。じゃあ、クラス全員でここ読もう。さんはい」
つまるところ、まったく、関与いたしません。
こういう対応を続けていると、そのうちに、先生はちっとも叱らないのだ、と思うようになってくれる。
すると、不思議なことに、
「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
が、なくなっちまうのネ。
「これ、やらなきゃだめじゃん!」
と言って、男子を叱る女子が居なくなってしまいます。
○せんせー、Tくんが、体操服しまっていません。
○せんせー、Tくんが、ごはんこぼしました。
○せんせー、Tくんが、まだじゆうちょうに絵かいてます。
○せんせー、Tくんが、先生のギター勝手にさわってます。
○せんせー、Tくんが、わたしのランドセル叩いてきます。
○せんせー、Tくんが、耳元で、大きな声でさけびます。
○せんせー、Tくんが、たいいくずわり、していません。
○せんせー、Tくんが、じゅんばん、ぬかしました。
これすべて、
「あそう」
で済みますね。基本的に。
そんで、
「えっと、それで・・・。今、だれが一番、困ってるの?」
このときに。
教室をつつみこむ、なんとも不思議な空気感が、たまりませんな~。
「じゃ、困っている子を、たすけてあげようよ」
「・・・」
------------------
やっていない⇒叱られる
が、行われない。
やっていない⇒困っている子がいる⇒その子をたすける
というふうに、進む。
叱らない子育ては、助ける子育て。
これを、『支え目線のしつけ』、という。
「○○くんが、ちゃんとやっていません」
この言葉の、なんとも微妙な、複雑な、なんだろう、この心理って。
○ちゃんとやらなきゃいけないのに、やっていない。
○ちゃんとやらないで、一人だけ楽をしている。ずるい。
○Tくんのせいで、みんなが迷惑する。
○わたしが注意しても、ちっとも聞いてくれない。もう、Tくんったら。
○なんでわたしが、「やめなよ、ちゃんとやりなよ」って言ってるのに、Tくんはわたしのいうとおりにしないのだろう。
○よし、こうなったら、先生に言っちゃおう。
○Tくんは、やんちゃ坊主で、悪者。
○わたしたちは、おりこうさん。
まあ、ふくざつですよね・・・。
ところで、男子で、こうやって女子に騒がれると、本能的に、「しめた」と思う子も多いのであります。
女子に、キャーキャー言われるの、本来、男子は好きなんだよね。
男子は、騒がれるのが好き。
女子は、騒ぐのが好き。
つまり、この場合、男子も女子も、両方とも、自分の満足することをしている、というわけ。
無意識なのか??
合法的に、授業の勉強内容や課題から視線をそらして、ちがう世界で「あそべる」。
まんまと先生がこのワナにはまって、男子を叱ってくれたり、おまけにヒートアップして、いつもの先生とはちがった興奮した顔を見られたら、それはそれで見ものです。月9のドラマより、オモチロイ。
それで、わたし、そういう場合、大体3通りくらい、状況によって変えて対応する。
「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
1)あらまー(苦笑)
一番シンプルなの、これ。
その後、
モノや道具を持ちながら、サッと切り替えるようにして、
「見ててね」
というだけで、男子も女子も、すぐにこっち見るから、もうそれだけで、叱る必要もなく授業に移行できる。
黒板にすぐになにかを書いて、
「これ」
と指さすだけで、状況がすぐに整うときもある。
叱らず済むね。
「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
2)「あ、困ってる??えっと、今、だれが一番、困ってるのかな~」
というときもある。
「一番困っている人、なんで困ってるのか、お話、してほしいな。できる?」
という。
頭のよい女子が立ち上がって、
「えっと、Tくんが、ほんとは字を書かなきゃなのに、勝手に絵をかいてるから」
「あそう。それであなたが困っているの?」
「えっと、お隣さんと見せ合う時に、Tくんが字を書いてないから・・・(話し合いが進まないから)」
「あそう。じゃ、私が困るから、Tくん字を書いてねって、やさしく伝えてみたら?」
わたしがちっともTくんを叱らないので、女子が困惑する。
「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
3)「気になるの?なんで気になる?なにか、Tくんのことが心配?」
「うん」
「あそう。やさしいねえ。Tくん、よかったねえ。やさしい子がまわりにたくさんいて」
「・・・」
「Tくん、ここ見てね。じゃあ、クラス全員でここ読もう。さんはい」
つまるところ、まったく、関与いたしません。
こういう対応を続けていると、そのうちに、先生はちっとも叱らないのだ、と思うようになってくれる。
すると、不思議なことに、
「せんせー、○○くんが、ちゃんとやっていませーん」
が、なくなっちまうのネ。
「これ、やらなきゃだめじゃん!」
と言って、男子を叱る女子が居なくなってしまいます。
○せんせー、Tくんが、体操服しまっていません。
○せんせー、Tくんが、ごはんこぼしました。
○せんせー、Tくんが、まだじゆうちょうに絵かいてます。
○せんせー、Tくんが、先生のギター勝手にさわってます。
○せんせー、Tくんが、わたしのランドセル叩いてきます。
○せんせー、Tくんが、耳元で、大きな声でさけびます。
○せんせー、Tくんが、たいいくずわり、していません。
○せんせー、Tくんが、じゅんばん、ぬかしました。
これすべて、
「あそう」
で済みますね。基本的に。
そんで、
「えっと、それで・・・。今、だれが一番、困ってるの?」
このときに。
教室をつつみこむ、なんとも不思議な空気感が、たまりませんな~。
「じゃ、困っている子を、たすけてあげようよ」
「・・・」
------------------
やっていない⇒叱られる
が、行われない。
やっていない⇒困っている子がいる⇒その子をたすける
というふうに、進む。
叱らない子育ては、助ける子育て。
これを、『支え目線のしつけ』、という。