叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

そうじについて

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そうじをしない子。

いますよね。

わたしのクラスにも、います。

でも、叱られません。




ずーーーと、何もしないわけではありません。

見ていると、友達の動きを見ていて、ここ、という場面では動いています。

が、なんとなく分担もはっきりしないし、気持ちものらないのでしょう。

なんとなく時間をすごして、チャイムがなるとホッとして席についてます。




また、ふとした拍子に、そうじのエンジンがかかり、徹底的にきれいにするタイプの子もいます。

すごく汚れの落ちる真っ白なスポンジがあります。ご存知の方も多いかと。

そのスポンジを渡したら、黙々と床を磨き続ける子もいます。

汚れが落ちるのって、けっこう、面白いものです。

その子の中に、なにか面白味を感じたり、興味を惹かれたものがあるんでしょう。



そうじをさせようというので、隣のクラスの先生は、ち密な計画表をつくっています。

〇〇が終わったら△△をする、終わったらつぎは✖✖で・・・

と、15分間の動きがぜんぶ、書かれているシートがあり、どの子もそのシートをみて動いています。

そのシートの通りやれると、たくさんほめてもらえるので、みんな元気にそうじをしています。



わたしは、あまりそうじは気にしていません。

やらせようとして、声をからして怒鳴る先生も居ますけど・・・。




ダスキンのホームページをみると、教室や廊下など、学校のそうじの仕方を、動画で教えてくれます。

みんなで見てみました。

ていねいに、なぜその順序で掃くのか、ちりとりで最後にごみをとる場所は、どこが一番良いのか教えてくれます。

とても知的。

すると、けっこう、子どもたち、面白いと感じるみたい。

そして、そうじに興味が湧くみたい。

科学的なそうじの仕方がある、ということに驚いて、スイッチの入る子がいるんだネ。

スイッチの入らない子もいるけど・・・。

でも、ふと、その気になって、やってみよう、と思う子もいる。

こうしてみると、元来、やはり人間と言うのは、知的な動物であって、なにか面白い問いがあれば、知りたくなる、やってみたくなる、たしかめてみたくなる、というふうに進むのだろう、という気がします。



ただ、やれ、やれ、と言うだけよりも、

子どもの心に、なにがあるか、よく見てみた方がいいよナ。


子どもの心には、ちゃんと、知的な好奇心が、たしかに存在しております。



新間先生の黒板の消し方は、なぜそうするのか。
なぜ、2つのチョーク受けがついているのか。

チョーク受けに、丸い穴があいている理由はなにか。
ほうきがすこしナナメになっている理由はどうしてか。
バケツの形はなぜそうなのか。

知的な問いから入ると、子どもたち、そうじそのものに興味が出てくるようですナ。



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