叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

教員採用試験 面接のコツ


今年、受験する臨採講師の先生から、連日のようにアドバイスのリクエストがあり答えています。そうです。2次試験前なので彼も真剣なのです。
一つ、気になったことがあります。

それは、発達障害児のこと。

試験をする側、採用する側としては、今や発達障害児の把握について、どの程度受験生が勉強しているか、学ぼうとしてきたかを絶対に確認してきます。
面接の質問の中に、確実に入ってきます。
どの程度、どんなふうに回答していくか、シュミレーションをいくつもやっておいたほうがいい。

どんな問題が出るのか、わからなければ手の打ちようがない。
しかし、発達障害に関することは、ぜったいに聞かれるのです。
だから、手を打てる。
逆にいえば、発達障害に関して、回答のない受験生はほぼ、合格枠からは外されてしまうと考えていいでしょう。


さて、講師の先生のように、間近に発達障害児を見て、その指導にあれこれと悩んだ経験のある方はいいが、学生のままで新卒の試験受験者にとっては、どんなふうに回答するのがいいか、迷われている方もいると思う。
経験はないのだから、経験から語ることがむずかしいかもしれない。
また、知ったかぶりをするとかなりの確率で、試験官に「嫌われて」しまうのだから、

○経験はないが、学んでいること
○実際に自分が担任する場合は、相当な準備と学び続ける意欲を強くもってのぞむ、という覚悟があること

この2点をハッキリと伝えること。
あいまいに伝えたつもり、ではしっかりとアピールできない。
だから、上記の2点を、自分なりの言葉で、確実に面接官に印象付けることが必要と思います。


さて、発達障害児に関することは、本を2冊、3冊読んだ程度ではダメだ。
授業で学んだ、というのでも間に合わない。
卒論を発達障害児のことでしっかりと書いた、というのであれば、まあまあか・・・。

なんでここまでしなくてはいけないかというと、世の中の発達障害の把握の仕方も、あれこれと幅がひろいからであります。
また、自閉症スペクトラム、というように幅の広い呼び方でしか呼べないように、ADHDもLDもなかなか線が引きにくい。はっきりとは・・・。すべて連続している。
だから、なかなかに「わかった」といえない。(当然だけど)

発達障害に関しては、知ったかぶりは厳禁だ。
なぜかというと、試験をする側の校長、教頭、教育委員会、学者先生もすべて、まだよくわかっていないのだから・・・。


ただ、その中で、すぐにも担任をもつ自分がどうして対応していくか、ということに、芯のある考えがないといけない。でなければ、即戦力としてやっていけない。
とりあえずの、方針があるかないか。
有効な手立てをとりうる、方針があるかないか。
ここにかかってくる。

その方針は、いくつもあるが、とりいそぎ、時間の限られている今年の受験生のために、


ユニバーサルデザインの学級経営と授業」


という言葉を贈ります。
だれにとってもやさしい、というのがユニバーサルデザイン
健常者だけでなく、発達障害をかかえる子どもにとってもやさしい、それがユニバーサルデザイン

このユニバーサルデザインの考えを把握し、理念をかんたんに言うことができて、さらに具体例をいくつか言えること。
さらに、
面接の間にその意見がぐらつかず、面接官に

「この子は一貫しているなあ」

と思わせることができれば、あなたはきっと、合格でしょう。