叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

上手にテレビを見るコツ

. 「テレビを上手に見る方法」という本なら、うちの嫁様が書ける。 どこか出版関係の方、ぜひご相談ください。 その、テレビ視聴歴ウン十年、というセミプロの嫁様に言わせると、そのコツは、 「石の上にも3年」 ・・・だそうだ。 テレビも、面白くなくても…

クロマグロが泳ぐ水族館

. クロマグロが泳いでいるという水族館へ行ってきました。「1匹だけ残った」とニュースで報道していたので、その一匹がどんな顔をしているのか、とても興味があったので・・・。 たまたま通りかかった水族館の方に、世間話のように独り言っぽく 「もうこれ…

中高生こそ、落語を聴け!

. 落語歴30年以上だから、このくらい言ってもゆるされるやろ。 「中高生は、落語を聴け!」 その理由は、耳に残るから、である。 いつまでも、残る。 たぶん、死ぬまで、残りつづける。 こんな残り方は、中高生でとことん聞きまくった状況でないかぎり、あ…

教育はセリフの字面ではなくて・・・という件

「そのままでいいんだよ」 と言っていい、ということ。 そんなことを言えば、子どもたちは怠けてしまうだろう、ということをたいていの人は不安に思う。私もそう思う。心の深い所では、そう思っている。よくいえば、心配してしまう。 だが、子どもにいちばん…

きちんと想像した人がまだいない件

前回からの、つづきです。 さて、そうやって責め合わない学校ができると、どうなっていくか。 そこから先を、想像していくのが、これからの仕事です。 だって、まだ、人類史上に、そんな学校の姿を、 きちんと想像した人は、 だれもいなさそうだから。 だれ…

だれとも攻め合わず、責め合わず、済む学校

前回からの、つづきです。 真意を聞こうとする文化、というと、一人ひとりが地道にがんばって意識するもの、という感じがあるけど、ストイックな感じは、そこには、おそらくないよなあ。 だって、そうなればなるだけ、仲が良くなっていくものだろうという気…

真意を聞こうとする文化が、学校にあるか

前回からの、つづきです。 子どものは、簡単だ。 「キミは相手に優しくして欲しい、と思っているんでしょう。 反対に、 キミが ◯◯くんに対してやさしくしてあげよう、というのはどうなの?」 と聞くと、 「ぼくはやさしくしてあげようと思っているよ」 じゃ…

悪循環から、抜け出すもの

. 前回からの、つづきです。 こういうことを、つらつらと考えているうちに、学級でいろんな揉め事が起きる。 子ども同士で、相手を変えようとして頑張っていることがある。 大抵、正義ヅラして、相手の行動を非難する子がいるので、話を聞きます。 すると、…

小学校で必修にすべきことは?

. 1 事実と思いのちがい 2 あらゆる制度が未だ完成していないことの理解 3 人間の素の姿が大切にされるとはどういうことか 4 人と人との間柄に脅迫が要るかどうか 5 この世には、まだ名前のついていない事象や認識事項がたくさんあること この5つを、…

人間は、そうやって、最初から、生まれついている

. 前回からの、つづきです。 人の怒りが向いているのは、相手の方向ではない。 相手に、向けられているのではない。 なぜ、相手に対してではないか。 実は、人間は、相手の真意がよくわかったり、見えてきたりした瞬間、スッと怒りが溶けてしまう、というこ…

三角帽子の小人

. 前回からの、つづきです。 さて、ここで、壮大な思考実験をしてみる。 もしも、仮に。 この人間の反応が、まったく逆だったらどうだろうか。 つまり、相手を変えようと欲した瞬間、ものすごい快感に包まれるとしたら、どうだろう。 そうふうに、つまり、今…

なぜ、その途端に苦しくなるのか。

. 前回からの、つづきです。 相手の真意、意図、気持ち。 こういうものを、聞こう、聞こう、聞けているかどうか、とたずねつづける人生。 そこを考え続けて行くうちに、「怒り」について、きちんと、最初から、一から、しらべてみたくなった。 なぜなら、「…

本当に添うとは何だったのだろう

. 前回からの、つづきです。 たとえマチガイがあっても、ああ、なんだそうか、となればいいだけのことなのに、どうして、人の脳の中では、 「責められた」ような、 「良くない」ような、 価値判断や感情と結びついていくのでしょうか。 ある人の考えていたこ…

あくまでも、それくらいの

. 前回からの、つづきです。 相手の真意を確かめる、 という行動が、案外、少ない。 私たちは、 聞いてすぐに、自分なりの解釈で パッと反応する ということが多いようです。 相手の気持ちは、今、本当はどうなのだろう。 さらに言えば、 確かめて、 「どう…

気持ちを聞けた、と思い込んでしまって・・・

. 前回からの、つづきです。 教室に、いろいろな、「責め現象」が起きたとき。 わたしはわりとすぐに、気楽に学級会にしてしまいます。 この日も、5時間目をすぐに学級会にしてしまった。 さ、どんな展開だったでしょうか・・・。 このようなときは、 大抵…

給食のりんごが余りました

. 給食はみんな、楽しみにしているものだ、と思うのですが、思い方は、一人ひとり、ちがいます。また、その日の体調でも、気分もちがってくるでしょう。 給食のじゃんけん、というのがありますね。 あるとき、フルーツのりんごが余りました。 ある子がじゃん…

運動会のグランドの釘のこと

. 人間である子どもたちを、 世間に引き寄せようとする。 そのことに、わたくしは、虚しささえ感じる。 逆に、自分の方が引き寄せられてしまう。 世間の枠からはみ出て、子どもたちが住む、 世間の価値とはズレた場所へと 誘い込まれてしまう。 ここに、ある…

教師は世間の代表選手

. 学校生活、教員生活をある程度、続けてきました。 世間、と子どもとの、接点を見出そうと、してきました。 ところが、教室と世間とは、かなりちがうのです。 わたしは現在、このことに相当、戸惑いを感じています。 そもそも教員は、子どもたちに対して、…

「イタイイタイ病」という、ネーミングの重要性

. 5年生の学習で、もっとも印象に残った単元は何か、というと、 うちのクラスでは、 社会科の『公害』だという子が多かった。 水俣の、悲惨な「伝染病差別」について調べたら、図書室の資料が凄すぎて、相当にショックだったようだ。 また、イタイイタイ病…