叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

今年一年ありがとうございました

転職し、40歳目前になって新米教師を始めた。務まるのだろうか、という不安と、教壇に立ち、子どもたちと日々を営めているという幸福と。自分自身の感覚的なもので子どもをとらえているだけの毎日で、自分の「その子のとらえ方」が正しいとはぜったいに思…

おうちでまったり・・・ダンシャリ!!

ダンシャリ、という言葉があります。断・捨・離。これをすると、非常に楽なの・・・を春に実感してしまったので・・・。とにかく、家の中のモノで、しばらく使っていなかったものを、捨てます。これが、できない。なぜか。「あ、こんなところにあった。まだ…

終わり際の慌ただしさを反省・・・いよいよ冬休み

冬休みに入りました。ほっと一息。これは、2学期を、なんとか終えられた、ということ。しかし、ちょっとほろ苦い味もするな。算数も、国語も、なんと見通しが甘かったことよ。2学期は、運動会や音楽会がある。行事が多いから、算数と国語は急いで仕上げて…

学期末の帳尻合わせで胃がいたい

いよいよ学期末であります。本校は3学期制ですから、年末に学期も終わります。学期が終わる前までに、ここまでは終わらせておきましょう、という線があります。ちょっと焦っています。なぜなら、生活科でやっていたうさぎの飼育、尻切れトンボで終わりそう…

先生だって話してたじゃん!(逆切れの高学年女子に対応する)

授業中に、「本当にすみません、○○先生、授業中、本当に申し訳ない」という感じで、他の先生がドアをノックされ、話をされることがある。まあ、授業中だろうが何だろうが、保護者からの問い合わせだったり、地区の公民館にかかわる授業に担任が関わっている…

続・わたしはおねえさんを授業する 光村国語 2年生の指導

「わたしはおねえさん」が掲載されている本は、「すみれちゃんのあついなつ」。すみれちゃんシリーズとしては、3冊目にあたる本だ。石井 睦美さんのこのシリーズ、最初に出されたのは、「すみれちゃん」という題名の本。これを、読んでみたら、すみれちゃん…

あーっ、ずるい先生だけ!

先生がずるい、と言う子がいる。言いながら、冗談のように笑っている子はOKだ。自分の言っているのが、先生に対してとってみせているポーズの一つであることをわかっている。だから、先生が何か言えば、それで笑って済ませるのだ。しかし、それを一緒に聞い…

わたしはおねえさんを授業する 光村国語 2年生の指導

「わたしはおねえさん」これは楽しい授業教材だ。作者は、石井 睦美さん。人気の「すみれちゃんシリーズ」の中の一作品である。新しく教科書に入ってきたが、名作なのでこれからもずっと掲載される作品になるだろう。2学期に入って、最初に教科書が届いたと…

研究授業はよくばるくらいがちょうどいい

勤務校の本年の研究授業は、算数であった。算数の研究を任された研究会のメンバーが構成され、主任を筆頭に、運動会以前から本当に週に何度も遅くまで会議を続けていた。さて、その研究授業があり、本校は多くのお客さんでにぎわったわけで、その感想を。ま…

マット運動の評価 (低学年)

2学期の体育の評価。マット運動で評価する。本当は、「跳び箱、鉄棒、マット」の3つの評価をする欄になっていた。2学期はマットのみ。さて、マット運動の何で評価するか。たった数時間しかやらない。何をしようか。後転にしよう、と思った。前転は1年生…

高学年女子対応・廊下にアメの袋が落ちていました

廊下にアメの袋。ひろってから考える。てっきり、職員のポケットから落ちちゃったんだな、と思いますよね。「ははあ、○○先生かなあ・・・。のどイタイって言ってたし。たぶん、のどあめの代わりか何かで・・・」ところが、その廊下をつい先ほど通っていた高…

愛 それは○○○  学級懇談会で保護者が

学級懇談会・保護者会で次の詩を読みました。保護者の方に、「愛 それは○○○・・・こと」文字を入れてください、とお願いして、谷川さんの詩と合作ということにしてやってみました。お母さんたちから出てくる言葉がすばらしくて、なんだかいい時間がすごせま…

TPPのかけ声も勇ましく

「どんぐりと山猫」で、宮澤賢治がどんぐりにしゃべらせて、頭の丸いのがいちばんだよいいや、とがっているのがいいんだちがうよ、大きいのだよ、大きいのがなんといってもえらいんだといってケンカさせますが、政論のほとんどがそんな感じです。TPPも、「前…

まともな社会生活スキルを実行したくなる動機づけ

とにかく反社会的に見える、自閉症児の行動。やっちゃいけない、と伝えているのに、次の日にはまた同じことを繰り返している。たとえば、給食袋が廊下のフックにかけてある。教室の前の廊下。給食袋は、そのクラスの子どもたちのもちものだ。これを、たまた…

「まだ、まにあうのなら」 甘蔗珠恵子さんの手紙

地湧社のブックレット、増刊号として出たもの。もともと1987年に出版された本の、改訂版が出た。1987年といえば、あのチェルノブイリからそれほど経っていない年。「放射能汚染」や「ザ・デイ・アフター」という言葉に恐怖を覚えていた小学生のころ…

教師のつぶやき術

つぶやく先生。窓の外をみながら、「今日は、さむいかねえ」この一言で、子どもは、「あ、長袖着て行こうかな」と自己判断する。これが、「寒いから、長袖着て行きなさいよ」と教えると、高学年なんかでは、「ウゼエ」と思われてしまうのであろう。ともあれ…

きみはいいね を いかに伝えるか

セラピーではなく、必要なのはサポート。セラピーとサポートはちがう。それを他の人に説明できるくらい、わかっているかどうか。どうだろう。うつ等、カウンセリングやセラピーを必要とする子は、知的障害・情緒障害をかかえる子どもの中のたった2割らしい…

ままごと遊びでノッてくる子とそうでない子

教室の中に、リコがいる。リコ、というのは、アニメの登場人物。ペンギンだ。NHK。朝のアニメ、「ペンギンズ」の、ちょっと毛色の変わったキャラクターが、『リコ』だ。クールな隊長、作戦担当のコワルスキー、かわいい新人。そして、何でもかんでも胃の中に…

子どもの反抗に、こう切り返す!

「おまえなんて、クビになれ!」子どもが教師に対して、暴言を吐く。子どもの心理を考えると、ここまで言うのは、よほど追い詰められている状況だ。ふだんからこういうことを連発する子もいる。こういう子は、ほとんど反抗挑戦性障害、という感じ。なかなか…

教員へ転職。給料の額は・・・

教員へ転職する前、20代のころは、農業の団体職員だった。給料は、まあ、ふつう。平均よりも高い方ではなかったが、なにせ毎日食べているものが高級で、新鮮で、やめられなかった。テレビのグルメ番組を見ても、おお、と思わない。これは当時も、「おれた…

どくとるマンボウ昆虫記の思い出 軽井沢高原文庫訪問

軽井沢高原文庫で、昆虫記にまつわるさまざまな資料を拝見してまいりました。いろいろと教えてくださったのは、新部公亮(にいべ こうすけ)さん。(おかげで楽しい訪問となりました。本当に丁寧にありがとうございました。)まずおどろいたのは、北杜夫さん…

クリスマス サンタに早めに連絡しないと・・・

給食のとき、食べながら子どもたちはさまざまな話題で盛り上がっている。(小生が小学生だったン十年前、給食中はしゃべらない、というルールがあって、みんな黙ってご飯をいただいていました。話ができず、つまらなかったのですが、なにか当時の担任の先生…

朝のスピーチ デジカメ その2

先日、朝のスピーチでデジカメを使う話を書いた。今、わたしの学級で取り組んでいるのは、その発展だ。すなわち、デジカメ写真を、1枚だけでなく、2枚撮影させる。すると、「最初はこうなっていましたが、その後、こうなりました」というような、変化の実…

小学校教員資格認定試験 もうすぐ2次試験の結果発表

今年も、この時期が近づいてきた。小学校教員資格認定試験。その、2次試験の結果が、発表される。1次は6割。自分で、点数の大体の予想もつくから、合否のことにもある程度、めぼしがつく。しかし、2次は論述。それに、ダンスや面接、運動の評価もあるか…

朝のスピーチでデジカメ写真を使う

朝のスピーチを続けている。もう半年以上になるから、どの子も大体、そつなく何かを言えるようにはなってきた。型を教えた。1)時刻は何時何分になりました。2)ニュースの時間です。(ここでクラス全員、「はい」と言う)3)きのう、○○○ということがあり…

ひょうたんの皮むき

生活科。ひょうたんを育てて、窓の外に「緑のカーテン」をつくった。広い葉が、夏の日差しをずいぶんとさえぎってくれていた。おかげで、熱中症にもならず、わりと涼しくすごせた気がする。教室の中に、日蔭ができていたのが、とても嬉しかった。さて、その…

日記の書きだし

日記を、週に2日、書かせている。火曜日と金曜日。火曜日は、学校であったこと。授業や休み時間、清掃、給食、帰り道、なんでもいい。金曜日は、土日に家で起きた出来事。数年前、高学年を担任していたころは、日記に毎日、取り組んだこともある。正しくは…

北杜夫さん ご冥福をお祈りいたします

ついに、会えなかった。生前のお姿を、どこかで(トークショーやなにかで)みることができるのではないか、と淡い期待を抱いていた。この目で、会うこと。畏れ多い気持ちもあった。しかし、今となっては、もっともっと貪欲になって、間近で見てみたかった。…

国語物語教材 さし絵に吹き出しで・・・

国語の物語教材。おそらく、さし絵がついている。挿絵をコピー拡大し、黒板に貼りつける。(電子黒板やスマートボードがあれば、画面で見せる)この挿絵に、ふきだしをつけて、ふさわしい言葉(せりふ)を言わせる。これは、とても取り組みしやすい。なにか…

明治図書のEduブログサービス終了で感謝のきもち

長らく、記事を書いてきた明治図書のEduブログが、10月末でサービス提供終了することになりました。本当に長い間、このブログに育ててきてもらいましたので、最後に感謝の気持ちを書いています。(今年の10月末でもって読めなくなります)いやあ、ふりか…