叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「科学」と「共感力」の間

. 梅棹 忠夫(うめさお ただお)という方がいる。 wikipedia によれば、 「日本における文化人類学のパイオニアであり、梅棹文明学とも称されるユニークな文明論を展開し、多方面に多くの影響を与えている人物。京大では今西錦司門下の一人。生態学が出発点…

【夢】心頭滅却すれば

. 護摩壇の炉の中に、炎が勢いよく燃えている。 「はよう、滅却(めきゃ)れ!」 にらみつけているのは、背の高い、いかにも力の強そうな僧だ。 足元が冷たく、じんじんとする。地底から雪氷がかみついてくるよう。 ところが顔は、噴き上がる炎に照らされて…

【社会科5年】China の国との結びつき

. 次の資料は、中国と日本の結びつきを示すもの。 「中国から日本に輸入されてくる食品の量について。平成18年の調理冷凍食品輸入高に占める中国からの輸入の割合は、金額ベースで約58.0%(812億1千万円)、数量ベースで約63.6%(20万634トン)だそうです。…

【社会科5年】新聞の見出しで印象操作されちゃうね

. 教科書に、ある新聞記事の見出しが載っている。 「中国産ギョーザで10人 食中毒」 2008年の2月に起きた事件の新聞が、小さく載っている。 5年生の社会科の教科書。 「食の安全を考える」というページだ。 これみて、どう? ときくと、 「もう、中…

【社会科5年】食糧自給率のこと

. カロリーベース 39% マネー(生産額)ベース 65% これが、自給率の平成25年データ。 子どもたちと、資料をみながら、意見を出し合う。 わたしは、へえ、よく知ってるねえ、という気分でもって、 「なになに?へえ、なるほど」 と言っていることが…

【メールへの返事】子どもが嫌いな母親 さんへ

. メールを下さった、お母様。 虐待を悔やんでいる、子どもが嫌い、というお母様へ。 いつも読んで下さっているとのこと、ありがとうございます。 いま、子どもが嫌いでも、ずっと、あなたは、息子さんが赤ちゃんの頃から、お風呂に入れたり、風邪をひかない…

「素」でいることのメンタルパワー

. 今年一年の振り返り、その1。 久しぶり、高学年の担任となって、まずは授業が面白かった。 あれやこれや、けっこう難しいことをやっても、話し合える楽しさ。 もうすっかり、クラスを良くしよう、というの、無くなったなあ。 何もしなくても、十分に、い…

【小学生の心理学】なぜテンション下がるの?

. ある女の子が、実に不思議そうに、 「なんで、だれかを【嫌い】になると、テンション下がるのかねぇ?」 と言ったことがある。 これまで、好き、嫌い、怒り、腹立ち、など、何だろう、どうしてだろう、考えてきた経緯があるからか。 実際、ここまで考えて…

【小学生の心理学】嫌いと好き

. 「クラスに、嫌いな子がいる」・・・という子、いるよね。 何かにつけて、その 「嫌いなあの子」 が気になっている。 どうして、嫌いな人のことを、ずっと、頭の中で考えるようになるのか? 嫌いなのに、どうして脳内を、その人の姿が、何度もくりかえし、…

【小学生の心理学】カエルが気になる

. 好きな人のことを考えると、夜も眠れない。 憎っくき仇(かたき)のことを考えると、夜も眠れない。 好きも憎いも、眠れないという点で、同質である。 ところで。 急に、カエルの話でごめんなさい。 私はカエル、大好き。 雨の日は、葉っぱの裏を、探した…

【小学生の心理学】なんで嫌いな子のことが気になるのか

. 嫌いな子のことが、気になって、気になって、仕方がない。 喧嘩した時のことが、心の重荷になって、仕方がない。 どうやら、そうしたものらしい。 無理もない。 それが、人間なのだ。 だから、この「人間らしさ」を知ることで、本当に人間らしい、とはどう…

【小学生の心理学】見たい、知りたい、心の動き

. 「道徳」が教科になるという。 道徳で、どうしてもやりたいことがある。 それは、小学生の心理学、である。 子どもは、大人と違って、それほど混乱していないために、心を見ることができるように思う。 透きとおった泉の水を、ちょんとつついた波紋のよう…

【算数】色鉛筆を使うとクラスが変わる!

. 算数の勉強。 5年生で、三角形の面積をやります。 三角形の面積⇒ 底辺×高さ÷2 底辺が1cmずつ増えていくたびに、三角形の面積は、高さ÷2 ずつ増えていく。 これを、図にしまして、増えた面積分だけ、クーピーで色を塗らせました。 最初の三角形、好き…

【昔話】三年寝太郎の「素」の力とは

. 「素」である、ということを考えると、私がすぐに思い浮かぶのは、「三年寝太郎」の物語である。 彼は、通りにねそべって、ただひたすら、茫洋として過ごす。 心配のあまり、通りかかる村人が、彼の身体の上に、むしろをかけてくれる。雨よけだ。 彼は竹を…

素の人って、いいな。

. もう2学期も終わりそうだ、というので、学級で、お楽しみ会をやりたい、ということが出た。 じゃ、計画してごらん、というので、帰りの会でみんなガヤガヤやっている。 校庭で遊びたい、と言う子、教室で遊びたい、という子、みんなそれぞれ。 「せんせー…

【怒りを科学する】道徳授業で怒りを調べる その2

. さっきまで仲の良かった友だちと喧嘩して、今はもう、憎さでいっぱいになっている。 大好きなはずのお母さんが、夜寝る頃になると、宿題のことやなんかを、グチグチ言うから、憎くてたまらなくなる。 不思議だねえ、憎くなるなんて。 仲の良い、大好きな友…

【集団づくりスキル】哲学する子を育てる方法

. 学校では、子どもたちが、掃除をきちんとやっている、ということになっている。 うちのクラスでも、一応、一生懸命やっているようだ。 わたしが毎日、仕事ぶりを確認して回るからかもしれないが。 ところで、そんなふうに、一見、なにも事件が起きていなく…

【怒りを科学する】道徳授業で「怒り」を科学する

. 道徳の授業で、「怒り」を科学していこうとしている。 すると、なんで腹が立つのか、と考えることになる。 子どもたちは、 「そんなの、あいつのせいだし・・・」、という。 〇〇くんのせいで、ぼくは腹が立った、という。 だいたい、みんなこの程度。 こ…

銃の身にも、なってみろってんだ。

. 人を脅す道具を持っている人がいるから、その人を脅し返すための道具が要る、と思っている。 米国で、警官が黒人の少年を打ち殺してしまったが、無罪になったとかで、今度は黒人たちが暴動を起こして騒ぎになった。 脅すための道具を、なぜか警察が持って…