叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「我慢」の価値ばかりで、「願い」の価値が見えていない

. 教室で、同時に2人の子がガムテープを使いたい、と思った。 ところが、ガムテープは、1個、である。 一人は、我慢をした。 すると、担任に褒められた。 担任に、「我慢」の「価値」を教えられたのだ。 ↓ しかし、実は、そんなことを褒められた程度では、…

人の願いと、その願いに応えることの不足

. 足りなさを用意する ↓ 足りなさがあることに親がまず気づく ↓ 「足りなさ」とは、煎じ詰めれば、モノではない。 ↓ 「足りなさ」とは、人の願いと、その願いに応えることの不足、である。 ↓ 「人の願い」に気付いた時点で、それを知った人の心は、もうかす…

解決しないけど、解消するパターン

. クラス会議のつづき。 机を動かすのを忘れてしまい、掃除の時間になると女子に怒られている男子の話のつづき。 クラス会議の場で、自ら、 「漢字練習の罰を決めれば、机を必ず動かすようになるはず」 というので、罰則(ペナルティ)を設定しようとしたと…

「罰をもらえば、僕たちは良くなる」【クラス会議】

. クラス会議が絶好調だ。 今の勤務校では、こんなスケジュールになっている。 【4時間目】⇒【給食】⇒【お昼休み】⇒【そうじ】 給食が終わると、たちまちみんな、サッカーボールをもって外に出ていく。 そして、そのあとの【そうじ】の時間になると、机を動…

高学年の実行力というのは、時に、おそろしい

. 夏休みが終わって、もうすぐ、2学期がはじまる。 この時期の教員は、 「ああ~、いよいよ怒涛の新学期だわ~」 とか、愚痴をこぼしているものの、内心はとても楽しみにしているのである。 最初の楽しみは、子どもたちの作品だ。 作文がとくに楽しみ。 ど…

アマゾンの少数民族ピダハンの賢さ

. NHKの番組「地球ドラマチック」が面白い。 最近見たのが、不思議な言語を話すアマゾンの少数民族ピダハンの話。 どこが面白いかって、このピダハンという民族、思い切りローカルな言語しか使っていないこと。 世界でこのピダハンの言葉を話せる外国人は、…

「学ぶことを今すぐやめよう」IQ170の13歳少年が持つ視点がすごい

. すでに今ある常識や概念、約束、ルールなど。 今ある常識が、すべてのたたき台だ。みんなの共通の言語だ。 これらを学ぶのはとても大切なこと。 なぜなら、多くの人が、共通の言語で情報のやり取りをするのだから、その共通の言語を知らないと困るから。 …

そして、星の輝く夜がくる ~本の紹介~

. 新間です。 小学校の教師は、特殊だと思います。 理由は、小学生、という年代の子どもたちと、始終一緒にいること。 つまり、私はかなり、小学生から影響を受けています。 子どもからすると、教師は、大人としても特別ですね。親と同じくらい長い間、一緒…

歯医者さんの怒り

. 歯医者に行ったら、女医さんがとても感じの良い人だった。 ていねいに診療内容を説明してくれる。 レントゲン写真を撮影する前には、事前にレントゲンをいつ撮ったか、心配そうに聞いてくれた。 「あまり連続して撮影したく、ないですものね」 近頃、内科…

子ども叱るな、吾、来た道だ。

. 子どもを叱るときに、 フッ!! と 勢い良く、 湧き出てくる強い感情、 怒りに似た、 なんでだ!と強い要求をするような、 言うことを聞け!と願う気持ちがMAXになったような、 天に代わって成敗するような、 あの、 つよい気持ちってあるでしょう? こ…

懲りずにピッピ・イノベーション その3

. 懲りずに、 ピッピ・イノベーション、であります。 イノベーションと言う言葉は、日本では技術革新的な意味で使われますが、 広義では、ひと・組織、の革命をも意味するそうです。 さて、1年生の男の子が、6年生の教室まで、遊びに行く。 入学したての春…

ピッピ・イノベーション その2

前回、ピッピ・イノベーションについて書いた。 その中で、 言うことを聞かなくてもよい というのがあって、 それはかなり、大人が ギョッ!! とする言葉、である。 言うことを聞かなくてもよい、ということについては、おそらく100人のうち、99人の大…

「ピッピ・イノベーション」でひとは戦争をしなくなる

. 中国が日本をつぶす、というような恐怖感があるようで、反応がさまざまである。 中国に対抗するために、日本は軍事力を持つのだそうだ。 そして、日本が軍事力を誇示したとたん、ドンパチはじまる、というストーリーなんだって。 じゃ、軍事力を誇示しない…

入学式以後の10分間に「小学校生活のすべて」がある

. たまに夢を見ます。 わたしの夢は、解説付きなのが特徴で、NHKのアナウンサーの声で、 「・・・さらに進んでいくと、洞窟の中身が明らかになってきました」 なんて感じの説明が入る。 カメラはどんどんと洞窟を進んでいくし、ライトが適切な個所に当たるの…

人はレールから外れたくない、という事例

. だれしも、特技が一つくらいあるだろう。 ところが、「特技」という熟語は、子どもには馴染みがない。 だから、4月当初に 「みんなの特技を教えてね」 というと、子どもたちは顔を見合わせて、不思議な顔つきになり、 「先生、とくぎってなあに?」 と訊…

長くつ下のピッピは「戦争をしない」子

. 長くつ下のピッピは、スウェーデンの児童小説であります。 ずいぶん古い作品なのだが、相変わらず世界中で人気がある。 カナダでアニメにもなった。 先日、そのアニメバージョンを見た。 ピッピは、学校へ来ていない。いつも自由気ままに過ごしている。 あ…

国際的な学習到達度調査(PISA)で日本上位

. たまにはまじめに、教育関係のニュースを。 ご存知でしたか? 2012年に、国際学力調査というものがあり、日本はほとんどトップになりました。 ほとんど、というのは、上位に、 シンガポール 上海 香港 という国だか都市だか分からない地域が入っているから…

牛乳をこぼした場面を見て・・・

. 教室ではよくあることで、牛乳瓶を倒してこぼしてしまう。 わたしの暮らす愛知県岡崎市では、都会のように牛乳パックではなく、未だに牛乳瓶だ。 こぼしてしまった瞬間、当の本人は、 「あっ!」 と言う。 そして、隣の子が、 「あ、たおれた!」 と言って…