叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

意見感想しか、言えませン。

夏休みにテレビのニュースを付けると、ミサイルの話をしきりに放映していた。 こういうニュースがあると、わたしは憂鬱である。 なぜか。 学校が始まると、子どもたちが決まって、 「北朝鮮がミサイル撃ってくるんでしょ!?」 というだろうから、である。 …

努力と勝利に代わる言葉

暇なので、BOOKOFFに行ってきた。 すると、懐かしい漫画がたくさんある。 「巨人の星」や「あしたのジョー」。 「キャプテン」に「ドカベン」。 だれが読むのかな、と思っていたら、やはり手に取るのは大人たち。 懐かしいのかもね。 今の子たちにとっては、…

保育園で、講演会

保育園で、講演会をしてきました。 0,1,2歳児が対象の保育園です。 来て下さった保護者の方、職員の方、みなさん若い方ばかり。 木をふんだんに使った建物で、とてもやわらかい、すてきな空間でした。 講演の後、質問がありました。 子どもが歯磨きをと…

主語が「わたし」であれば、平和な証拠

NHKスペシャルで、「731部隊」が取り上げられていた。 また、インパール作戦のことも先日、やっていた。 録画してあったその2つを続けてみて、考えたこと。 えらい人の主語が 「わたし」 でなくなってるときに、 人は、要らない事件を起こすみたいやなぁ…

心の性別

小学校の先生をしていると、 幾人か、こういう子に会います。 身体の性とは別に、心の性をもつ子。 男子だけど、心は限りなく、女。 逆に、女子だけど、心の性という意味では、男。 どちらも、います。 社会からの圧力がまだ無いため、本人も楽に生きること…

問題解決思考では解決できない~女子の会話~

夏休み。 わりと家にいる時間がある。 私が、嫁様の顔をみている時間も長い。 そこで、分かったこと。 うちの嫁様には、妹君がいるので、たまに姉妹でおしゃべりをする。 それがどうも、なかなかの長時間の会話なのだ。 わたしは、食卓で何をどうする、とい…

大人の知らない子どもだけの世界 その2

つかちゃんの家には、しょっちゅう遊びに行った。 初めて行った時、家の庭を見て、まずド肝を抜かれた。 まるでジャングルである。 植木鉢が所狭しと立ち並び、子どもの視界はすっかりさえぎられて玄関すら見えない。 「こっちから入って!」と叫ぶ、つかち…

大人が知らない子どもだけの世界

わたしが小学校の頃。(今から、もう四十年も前だ) 小学校の一年上級に、虫取りの得意な少年がいた。 塚本という姓であったため、みんなからつかちゃんと呼ばれていた。 彼はたもを持つと横なぐりにビュッと振り回し、一度に何匹もとんぼをつかまえた。 つ…

職員室をおおう不安感

以前から不思議に思われることを、一つ。 傍目(はため)から、全体に落ち着いているように見える学校は、見た目のわりに、 職員室の不安感が強いのではないか、ということ。 そういう学校では、先生方の、子どもに対する要求のレベルが高いことが、特徴だ。…

小さな問題を見逃す力

学校は、他の一般的な企業とは、もしかしたら違うのかもしれない。 というのは、よく世間では、 「小さな芽をつむことが、大きな問題を防ぐことになる」 と言われるでしょう? ところが、学校では、まったく逆です。 小さな問題は、むしろ、意図的にスルー、…

焼き場に立つ少年

6年生。 社会、歴史の授業。 『太平洋戦争』について。 授業の最初に、この写真を見せました。 しーん。 日本は、アメリカ・中国などと戦争をしました。 この写真は、その戦争が終わったすぐ後に、長崎で撮影されました。 撮ったのは、アメリカ軍のカメラマ…

落雷後の犬山城を見に行く!

「国宝・犬山城の鯱(しゃちほこ)に雷が落ち、半壊した!」 そんな、衝撃のニュースが飛び込んできたのは7月12日のことでありました。 愛知県人のわたくしは、もう本当にいてもたってもいられず、 その日のうちにも見に行きたかった。 ようやく行けるように…

「責めない」という選択肢

家族を殺された方が、殺人犯のもとへ面会に行く。 そこで、 「あなたが幸せになることでしか、解決は無い」 という。 殺人犯は、涙を流して、声を震わせながら、 「わたしが幸せになっても、いいんですか」 と、言葉を絞り出す。 殺された家族のことを思うと…

教室のすべての子に話しかけるコツ

毎日、教室のすべての子に話しかけたいと思ってる。 ところが、なかなかそうはいかないこともありましてね・・・。 自分からどんどんと、 「先生、せんせい、あのねえ」 と休み時間に話しかけてくれる子はいい。 そうでない子とは、つい、会話のないまま、一…

ぞうきんをなかなか干さない子

子どもたちの椅子の下に、雑巾をつるしている。 他の学校は知らないが、愛知県の小学校ではよくあります。 椅子の下に、せんたくばさみをとりつけていて、 子どもの椅子の下には、床すれすれのところに、 ぞうきんが干してあるのです。 ところが、そのぞうき…

悪口(わるくち)のこと

わが学級にも、悪口はあります。 とくに、まだ人間関係ができていっていない時期、1学期はありますね。 6月中旬くらいで、ずいぶんと静かになり、 「おや、どうも最近は聞かれないな」 となる。 子どもたちどうしの人間関係も落ち着き、クラスの授業の雰囲…

しつけのむずかしい時代

保護者会などで、よくスマホのゲームとか、テレビゲームのことが話題になる。 よく言われるのが、 「学校の方で、一律に、ルールを決めていただきたい」 というもの。 つまり、家で子どもを叱るときに、 「ほら、学校でもルールで決まっているんでしょ!」 …

残業0(ゼロ)に賛成!

残業0(ゼロ)というのが、いちばんいい。 今の社会の仕組みの中では、核家族が多いからね。 子どものまわりに、大人はやっぱりいた方がいい。 それも、ゆっくりとした大人がいて、 なんとなく「静養」している雰囲気がいい。 忙しそうで、不機嫌でいる大人…

【小学校の教室の研究】あなたのための空間

人が複数いたら、利害関係が生まれて、一致しないから、 争いが起こるのではないか。 教師になる、ずっと以前から、私の頭にあった疑問です。 A君のための場であることが、Bくんのための場であることと、なんら矛盾しないのかどうか。 これは、AくんとBくん…

小学校の教室の研究【みんなといる楽しさ】

子どもたち、朝から、なんとはなしに、タノシイ、ようである。 これが、なぜなのか、わからない。 たぶん、居心地が悪い、と感じている子がほとんどいないからだろう。 ところが、わたしとしては、算数をたくさんさせるし、宿題をチェックするし、 どんどん…

【小学校の教室の研究】遊ぶ楽しさを知っている

子どもを見ていて不思議になってくるのは、 「あ、遊びにいこ!」 「うん!」 という会話があることです。 そして、一目散に、くつ箱へ行き、外に行くことです。 で、なんの打合せも無く。 そのまま、校庭へ行きます。 ともかく、走る。 で、息をはずませて…

宣伝です

これまでもたまに、講演をすることがありましたが、さ来週も、 愛知県の半田市で、親や保育者向けの講演会を行うことになりました。 わたし自身は、小学校の教員ですが、 子育て中の親や保育者の方に向けて、どんな話ができるか、 今からとても楽しみにして…

小学校の教室の研究 友だちが面白い

教室が活性化する瞬間というのは、友達が思わぬ発言をしたときだ。 「え!?」 みんなが驚いて、その子を見る。 本人は、いたってふつうだ。 「だって、〇〇〇〇だから」 すると、まわりがいっせいに色めき立つ。 ついで、がやがやと、会話が自然発生する。 …

小学校の教室の研究 安心ということ

なぜ、小学生が、そこまで安心できるのか、について。 つまりは、教室には、敵がいない、ということなのではないだろうか。 ことさら「競争」ということもないし、する相手もいないし、 自分を評価してコントロールしよう、という者もいない。 だれかが【褒…

学級の仲間意識について

学級とは、子どもにとっては、いったいどんな場なんだろうか。 同じクラスの子に対して、つよい連帯感や、仲間意識をもつ。 家族もそうだが、教室も、自分の居場所、自分を受け入れてもらえる場、という感じか。 家族のように受け入れてもらえる場であり、学…

教室という平和の砦

ついに岡崎の夏が始まりました。 夏休みです!! (まだ夏休みでない地域の小学校の先生たち、ホントにご苦労様です・・・) さて、夏休み入ると、子どもたちが学校に来なくなるので、 わたしはずいぶんと、さみしい思いをもつ。 しかしまあ、そんなことはど…

子どもの泣き声で思うこと

海の日がありましたでしょう。 どうやら、近所の家に、そこのお孫さんが遊びに来ていたらしい。 朝の8時ごろでしたでしょうか。 わたしゃ、家で、つめたい氷を口に入れて、ボーッとしておりましたら、 かすかに、ほんのかすかに、遠くの方から、子どもの泣…