叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

ゴッホが浮世絵を学んで性格が変わった件

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社会の授業で、浮世絵師の「歌川広重」について学んだ。

広重の浮世絵は、オランダなどから世界に伝わり、ゴッホが模写をしたことでも知られる。

さて、そのゴッホさん、昔はすごく暗い絵を描いていた。

じゃがいもを食べる人々

とか、

一足の古い靴

・・・なんてのは、ゴッホの初期の絵として有名なものです。


ところが、ゴッホさんに大きな転機が訪れます。
それが、浮世絵との出会い、です。
ゴッホさん、浮世絵を知り、ウキウキとなって模写をつづけていくうち、有名な

ひまわり
これ。
ひまわりとか、

アルルの寝室

・・・と、こんなのを描くようになっていった。


浮世絵を学んでからの表現がかなりちがってきているのですが、子どもがこれらを比較して、

「色が明るくなった」
「パッと見て、あざやかな感じに変わった」


と言っていました。

ある子はじっと見ていて、

「あ、影がなくなってる!」

と見つけていました。

すごいよね。
あれこれと、いろんな感想が出てくる。

「すごいね。ゴッホ。性格が変わっちゃったよ」


浮世絵が世界に広げた衝撃がすごいものだった、ということを学んでいくうちに、
「ひろしげって、すげえ」
という感じになっていきましたね。


あと、ついでに、ドビュッシー交響詩『海』は、北斎富嶽三十六景をみて生まれた曲だ、ということを紹介すると、_SX355_

「先生、鎖国してたのになんでみんな、日本のことを知っているの?」
と。

これを待ってました。

こういう疑問が出てくると、歴史はおもしろくなってきます。