叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

NHK「かぶん」ブログがおもしろい!

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NHKにはお世話になっている。
小学校とNHKは兄弟のようなものだ。NHKの教材のきめ細やかさ、配慮ある放送内容には定評がある。

今、5年生で電磁石の学習をしているが、大型の電磁石装置の映像はなかなか探しても見られるものではない。
ところが、きちんとNHKではその映像を用意してくれている。
おかげで、子どもたちは、目の前の小さな釘でつくった、自分の電磁石のパワーよりも、破格的にどでかいパワーを持つ、スクラップ工場の電磁石を見ることができる。NHKの視聴番組ならではだ。

最近、NHKの「かぶん」ブログ、というのを子どもたちといっしょに見ることが多い。
NHKにはいくつものセクションがあるのだが、かぶん、というのは、科学文化のことだ。
つい先日は、欧州探査機が史上初すい星着陸へ、という記事を子どもたちと共に見た。

「ESA=ヨーロッパ宇宙機関が2004年に打ち上げた無人のすい星探査機「ロゼッタ」は、宇宙空間を10年余りかけて64億キロ飛行し、ことし8月、目標としていた「チュリュモフ・ゲラシメンコすい星」と同じ軌道に乗ることに成功しました。
その後は直径およそ4キロのこのすい星に寄り添って飛行を続けていますが、12日、直接すい星の表面で詳しい探査を行うための小型探査機を放ちました。」


というような記事。

何よりも、太陽系の起源はどうなっているのだろう、水というのはなぜ存在しているのだろう、というようなこと。
こういった不思議について、「どうなってんのかいな」と真剣に、時間をかけて向き合えるのは、もしかしたら、子ども時代をおいてほかにない、かもしれない、と思う。

大人になって、こういったことを考えることができるのは、もしかしたらごくまれに、限られた人かもしれない。仕事に追われ、時間が無い、ハードに働いている今の大人の姿をみれば、のんびりと

「先生、なんで火星に水はないの?」

なんていう子どもの声をきくと、一瞬、わたしは涙ぐみたくなる。

「こういう疑問は、そのうちにひからびて、この子が大人になる頃にゃ、この子の脳内からも消え、どこかへなくなっちまうんではないか」

と不安にかられてしまう。



他にも、この「かぶん」ブログは面白い記事がたまにあり、以前、同じく5年生が社会科で農業を習っていたとき、

無形文化遺産:和食の登録決定ユネスコ、独自の文化評価

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は4日、日本政府が提案している「和食 日本人の伝統的な食文化」を無形文化遺産に登録した。アゼルバイジャンの首都バクーで2日から開催中の無形文化遺産保護条約政府間委員会で決定した。
日本の無形文化遺産は22件目。


という記事をみて、日本食、とくにお米を主食とする日本人の食生活や農業とのかかわりについて、学ぶことができた。他にも、日本のおコメの消費量が復活してきていることや、お米パンとか、コメの消費をUPさせる取り組みが増えてきている、というようなのとか・・・。


この「かぶん」ブログ、他はSTAP細胞のことやら原発ウランのことなどの記事が多いが、これらは非常にむずかしい問題をはらんでいるので、子どもたちが検索して記事を見ていても、私の方はまだなかなかうまく説明することができていない。子どもの中には、こういった、科学系のニュース記事に、食い入るように見入る子もいる。末が楽しみだネ!

エノコロと朝