叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

台風が過ぎて学校に行きたくなる

お盆が過ぎ、夏休みも中盤を過ぎた。
わが愛知県は、おかげさまで、今月の末まで休みがつづく。

しかし、知り合いから聞くところによると、長野県などは、もう間も無く2学期が始まるらしい。ホントウに、同じ教員として、お疲れ様と言って差し上げたい。



私は、早く2学期が始まらないかとうずうずしている。
あの空間が、私の居場所だ、と思う。



学級とは、大した空間だ。
それは、コミュ二ティであり、子どもたちが共に暮らしている場。
朝、さほど来たいと思っても思わなくても、算数が好きでも好きでなくても、ともかくみんな、やってくる。
みんなが、共に生きる場所だ。歌を歌い、共に休み、本を読み合い、仲間と共に食事をし合う。
このことが、子どもたちにとって、いかに大きいことか。

べつに、何をするというのでもない。
やることがどうというのでなく、ただ、こういった空間に身をおけることが、心の安定と成長に、大きく関与してると思う。

役に立つか立たないか、なんていう、まるで一方的で身勝手であやふやな価値観が、ここでは自然に消滅していく。

掃除も給食当番も、お互いがみんなでやり合う。

授業でも会議でも、どんな意見も尊重され、みんなが聞き耳を立て、聞こうとしてくれる。

誰かが牛乳をこぼしても、誰も責めないし、迷惑にも思わない。
明日は自分がこぼすかもしれないから、共に手伝う。

クラスのサッカーボールは、一つをみんなで大切に使う。
誰かが混ぜてといえば、断る理由もないから、一緒にあそぶ。

決定的なのは、みんながタメ口(ぐち)で話せること。つまり、偉い人や正しい人がいないこと。クラスメートは、みんな、序列がない。大人の世界とは違う。(人と人が、友と友が、わざわざよそよそしくなるなんて、本当にアホらしいこと)

ここは、子どもが、開放された空間。
お互いが威張ったり、命令したりすることがない。相手によって態度を変えなくとも良い空間。

大人である私は、随分と、この、子どもたちの空間に癒されている。



これは、言い過ぎかもしれないが、大人たちの目指す【本当の】世界が、ここにある、と思う時がある。

早く2学期が始まって欲しい、と思うのも、お分かりになりますでしょう?



image