叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

ハガネの女 時代考証ならぬ教室考証を




テレビはめったに見ないが、嫁様が見ていたのでなんとなく見た場面で、

「これはないよ」

と言ってしまったがために、嫁様から


「うるさい。ドラマなんだから嘘があったっていいでしょう!」


と叱られました。

ハガネの女(シーズン2)という作品です。
見たのは本当にたったのワンシーンですが、教室が映りまして・・・

その瞬間、チラッと見ただけなのに、そんなふうに文句をつけたので、嫁様の怒りを買いました。申し訳ありません。


違和感があったのは、教室の前面。黒板です。

黒板に、無造作に三角定規やその他のマグネットがぺたぺたと貼りつけてありました。
さすがに、通常はこんなに、ぺたぺたとは貼らないでしょう、と思ったのです。


たしか、三角定規、分度器、丸マグネットがカラーでたくさん、青や緑や黄色、赤など・・・。

発達障害の子がみたら、集中しづらいだろうなあ、と気の毒になります。

いまどき、こんな大量のマグネットを黒板にできたデキモノみたいに、ブツブツと貼りつける先生はいないだろう、と思う。

かけ算、という言葉が板書してあって、いったい何の単元だ・・・

その授業の板書の下の方に、なぜか

「サッカー教室」という紙ぺらが、これまた無造作にはり付けてあり・・・

授業と関係のある紙だとしたら、はっきりと見える字の大きさでなくてはならないが、とても小さな字で、うしろの子はほとんど見えないだろう。
だとしたら、おそらく授業とは無関係の紙だと思われる。
そんな紙を張り付けたまま、授業に突入したのだとしたら、クラスが荒れてしまうのでは・・・



前の時間が算数だからか?
それにしても、無造作すぎる。雑すぎる。ふだん、こんなふうに黒板の左側が隠されていても平気なのだろうか?ハガネの先生は・・・。


ということを、嫁様にしゃべっていたら、冒頭のように叱られました。
すみません。本当に。お楽しみのところを・・・



黒板の大量のマグネット。
いかにも、撮影のスタッフが、無造作をよそおって貼りつけているみたいで、うそくさい。

大河ドラマなどの時代劇では、時代考証を専門スタッフが行う。
その時代にふさわしい言葉、小道具、風景であるかどうか・・・
うそがたくさんありすぎたら、それを一つでも減らすために努力する。
学園ドラマでは、そういうことはしないのだろうか。

もし、教室考証、というような役割があれば、もっともっと、本物っぽく、教室をつくるだろうになあ、と思いました。




全国の教師、先生たちは、忙しすぎて、こんなテレビのワンシーンに文句付ける人などいないのでしょう。

でも、もし見たら、同じように感じる人もいると思う。
ぜひドラマの制作にかかわる人に、


「教室考証」


という仕事を、してほしいと思います。
もし、希望でしたら、わたしがやりますよ!
テレビ製作に携わる方、ご連絡お待ちしております。