「怒らない先生」の心細さ
これで1年と7カ月、叱らない先生をやっているわけですが・・・
しかし、叱らない先生ほどしんどいことはないのに、
「叱らない先生」は楽ばかりしている、という誤解があるようで・・・。
そして、そのことは、実はたいへんに、名誉なことであります。
なぜなら、たしかに楽だからで、一面的にみるとしんどいけれども、心の底は実はとても心境的にも安定しているし、たのしく、天地に恥じない、という気分がたくさんする。そういった点ではとても楽であります。
ただしかし、だいぶ以前に、
「こらあ!!!」
と大声を出したこともある経験から、ときおり、ああ、ここで大声を出して恫喝できたら、子どもたち、びびっちゃうだろうなあ、そして、すがるような目つきでこちらを見て、けなげにも言うことを聞くふりを、ちゃんとしてくれるのだろうなあ、という誘惑にかられることもあります。
大声出したら表面的にはピシッとするので、管理職受け、という点では楽だろうなあ、と思うわけですが。
しかし、そこをぐっとこらえて(というよりも、怒る気になれない・・・というより、怒って得られるものが無い・・・というか、怒る理由がないため)まったく別の声掛けをしていきます。