叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

秋の交通安全教室で、二つの指導

.
秋の交通安全教室を開催しました。

自転車での事故が、市内で多発したことから、かなり、力を入れています。
今回は、地域の交通安全を見守って下さる、交通安全協会の方や、警察にも支援を要請しました。

ところで、子どもたちの中で、

「安全への意識」

が高まることが目的なのですが、その評価はとても難しいですね。

どの子も、スタート地点やゴール地点など、教師や大人の目が光っている場所では、首を左右にふって、安全を確認しているかのよう。

形の上では、交差点での『一時停止』ができているので、安全意識が高まってきている、と判断するのは軽率です。この中の何人かは、大人のいないところでは、まったく無視して、勝手に道路を渡ってしまうでしょう。

これは要するに、安全確認、ということの意味や趣旨を、きちんと理解していない・・・というよりは、

「ぜったいに事故の無いように、運転していきたい」

という思いや願いが、まだ自分の中に確立できていない、ということなのでしょう。
目に見えない「願い」があるかどうかは、見かけの『一時停止』では、判断できない。


さて、あなたはどちらの指示を出しますか?

1) 一時停止をしなさい!

2) どんな運転をすれば、安全に帰ってこられる?



教員が最初にするのは、

「一時停止をしなさい」

という指示でしょう。

これは、最初に一回すればよく、あとは繰り返す必要はないと思います。

なぜなら、

教員が「一時停止」の指示を出す ⇒ 子どもが、指示に従って停止する

ということはあるだろうけど、

(見かけ上)一時停止をしている子 ⇒ 安全確認ができる子

とは限らないからで。




高めたいのは、その子の願い。
ぜったいに事故に遭わないぞ、という願い。
安全に行って、帰ってくるぞ、という真摯な思い。



むしろ、自転車教室に出る前に、教室の中でしておくのは、

「どうやって、ぜったいに事故に遭わない運転をする?」

という疑問文でしょう!




子どもには,指示文よりも疑問文 !


稲と木立(岡崎市内)