叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

会社員から教員へ ~職場のリセット力(りょく)~


会社員から教員へ、という転職ストーリー。
同じような境遇の方は、たくさんいるらしい。
検索しても、わりとたくさんヒットする。

しかし、教員になってから、つづけてブログなどに書き連ねている方はどれくらいいるのかな、とふと気になった。

もしたくさんいらっしゃるのなら、聞いてみたい。

会社員だったときと、今の教員の日常生活。
どんなところが同じで、どんなところがちがいますか、と。


わたしは、いわゆる世間的にまともな就職活動をしたことがなく、てんでばらばらな仕事をして生きてきた。そのためか、教員のように、一年に一度、大きなリセットがかかる、という状況がわりとしっくりとくる。

教育現場には、すべて、「一時的なこと」である、という雰囲気がある。
そのことは、私の人生においてとても「正しい」ことであったので、それが合っているのである。

同じことがずっと続く、というのではなく、子どもは変わるし、学校も変わるし、年度が変われば職員の半数くらいが変わってしまう、という今の教育現場の仕事のあり様が、非常にフィットする。

最近、仕事を辞めた、という方とじっくり話をする機会があった。
友人を介して、わたしを訪ねてこられた。
こういうこと、よくある。(以前も、ブログに書いたことあったっけ・・・)

辞めた、ということが、人生の中において、とても大きな出来事であったようだ。
ふつうは、そうだろう。

わたしは、長く続いたためしがなく、仕事も多種多様なことをしてきたので、仕事を辞める、ということがなんだか
「またか」
という感じだ、と言ったら、とても驚いておられた。

「平気なんですか」

というから、

「のぞんでそうなったのは、一回しかなく、あとは流れで仕方が無く・・・ということが、何度もありました。なので、あなたのように、変わる、ということに大きなエネルギーが要る、ということの方が、ふつうだと思います。」

と話しておいた。

人生、いろいろだ。

会社員から、教員をめざす方も、多い。
会社員から教員への道は、広がっている。

教員は、年度が変わると、かなりのことが変わります。
だから、救われることも多い。
リセットがかかる。
これは、考えたら、とても幸せなこと。

わたしは、会社員と(それにもいろいろあろうけど、それはそれで)教員とのちがいは、この

リセット力(りょく)

が職場に仕組みとして備わっていることだろうと思う。
教育現場に、この力は、かなり強く、息づいている。