叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

「ピッピ・イノベーション」でひとは戦争をしなくなる

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中国が日本をつぶす、というような恐怖感があるようで、反応がさまざまである。
中国に対抗するために、日本は軍事力を持つのだそうだ。
そして、日本が軍事力を誇示したとたん、ドンパチはじまる、というストーリーなんだって。

じゃ、軍事力を誇示しない方がいいんでないの、というのは、どうやら素人の考えらしい。
攻めてくるから、仕方なくこちらも攻めなければならぬ・・・という人、多い。
こういう考え、身近な人との関係ではしないのに、国としてのレベルだと、そう考えるんだって。


わたしのクラスでは、徴兵を拒否する子が育つ。
だって、自分の意見が言える子を育てたら、必ずそうなるもの。

叱られたって、
脅されたって、
金をやると言われたって、
生活が楽になると言われたって、
兵隊にならないと○○するぞ!と言われても、
軍隊に入隊しないと○○してやらないぞ、と言われても、

言うことを聞かない子が育つ。
言うことを聞かない、という見方で見れば、だけど・・・。

言うことを聞かない子を見ると、
頼もしさを感じますね、という人もいる。

「きちんと自分の考えをもとにして意見を言うことができる、いわゆるコミュニケーション能力の高い子ですね」


だって。

長くつ下のピッピは、圧力なんて気にならない子ですが、
ピッピのような子が、増えていると思う。

もしかすると、兵隊になるのはいやだ、と言うと、その子は圧力を受けるかもしれない。

叱られても、圧力を受けても、結局のところ、圧力を受けない子。
圧力が無用になってしまう子たち。
圧力無用の子どもたち。
言うことは聞かなくてもいい、というのが、根底にある子たち。
これは、世界はわたしを受け入れている、という絶対的安心感のある子。
言うことを聞いても聞かなくても、どちらでもよくて、それらに無関係に、わたしは世界から受け入れられている、という子。


こういう、

圧力無用の子どもたち


にむかって、

○○しろ!

というと、

「あなたは何に困っているの?」

と、逆に訊かれることになる。
圧力無用の子どもたちからすると、不思議で仕方がない。
わたしがその通りにしようがしまいが、そのことでなぜあなたが困るの、ということである。

わたしがそれをしないと、あなたはどのように困るの?

できうれば、あなたのその、不安や心配を、なくせるものならなくしてあげたい。
だから、ぜひ、
○○をしてほしい、という本音を、きちんと聞かせてほしい。

軍隊に入れ、じゃなくて。
あなたの本音は、もっとちがうところにあるはず。
あなたは、何を望んでいるの?
わたしが軍隊に入るかどうか、ということ、そんなことじゃあないでしょう?



圧力無用の子どもたちが、どんどん増えている。

小学校の教師は、それを毎日、ひしひしと感じ取っている。



もう、時代は、ピッピたちの時代だね。

『ピッピ・イノベーションが、もうすぐ始まる。もう始まっている。

圧力無用!