叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

学級づくりあれこれ

朝のスピーチでデジカメ写真を使う

朝のスピーチを続けている。もう半年以上になるから、どの子も大体、そつなく何かを言えるようにはなってきた。型を教えた。1)時刻は何時何分になりました。2)ニュースの時間です。(ここでクラス全員、「はい」と言う)3)きのう、○○○ということがあり…

ひょうたんの皮むき

生活科。ひょうたんを育てて、窓の外に「緑のカーテン」をつくった。広い葉が、夏の日差しをずいぶんとさえぎってくれていた。おかげで、熱中症にもならず、わりと涼しくすごせた気がする。教室の中に、日蔭ができていたのが、とても嬉しかった。さて、その…

日記の書きだし

日記を、週に2日、書かせている。火曜日と金曜日。火曜日は、学校であったこと。授業や休み時間、清掃、給食、帰り道、なんでもいい。金曜日は、土日に家で起きた出来事。数年前、高学年を担任していたころは、日記に毎日、取り組んだこともある。正しくは…

「子どもを喜ばしたい」が薄くなってきました

子どもを喜ばせたい、ということを、たくさん考えているんですね、と言われた。近所のお母さんたちから。私が教師である、ということを知っていて、ふとした立ち話で話すことがある。イベントのイモ掘りに来ていたママさんたち。妻と息子が、ともだちといっ…

ケンカの階段のぼる・・・

朝、ひさしぶりにケンカがありました。なかなかケンカのないクラスだったので、いいチャンスです。さて、たわいのない低学年のケンカです。でも、きっちりとさばいておかないと、指導の骨格ができません。骨格がないと、似たようなことが次々と発生しやすい…

自分で何でも決めたがる子

委員会の担当のこと。ふだんは低学年担任である。それが、毎週金曜日の1時間だけ、5,6年生を指導する。委員会の時間になると、私の教室に、委員会の5,6年生が30人ほど、わんさかやってくる。私は現在、図工主任。なぜか「新聞委員会」の顧問だ。そ…

運動会の前の語り

前記事において、運動会の前にインプットしておく語りがある、とした。その語りについて、職場の同僚から尋ねられたので、書いておきます。いよいよ、運動会がはじまります。多くの人が来られます。小学校全体の、大きなお祭りです。みんなの成長した姿を、…

運動会の前に意識すること

いよいよ、運動会です。学級担任として、意識していること。1)運動会がはじまる前、クラスでどうしても話しておくことがある運動会の前だからこそ、注入できるフレーズがある。このせっかくのチャンスを逃すまじ。2)運動会の前後の、国語や算数の進度に…

授業中でもすぐに立って教師のところへ歩いてくる子

いるんです。こういう子。悪い子ではない。表現の仕方の問題。この方法しか知らないのだろう。「先生、足がいたいです」とか、訴えることが多い。もしくは、「ノートがぜんぶ、おわっちゃった」とか、「この前、先生が言っていたのでこうしたが、それでいい…

茶色いカマキリと、緑のカマキリと

2年生というのは、やはり、小さな生き物に対しての興味が相当に強いのだろうか。ふりかえってみると、自分だって2年生のころは、そうだった。おたまじゃくしだの、かまきりだの、えびだの、さわがにだの・・・。ともかくつかまえられるだけの生き物をかご…

もっと一人ひとりを知る、ということ 2学期の所信表明

2学期が始まった。この学期のはじめに、思うことがある。それは、児童を知りたい、ということ。子どもがその子どもらしく生きることで、いろいろな活動が生まれる。いろいろな活動があるから、学級が生きてくる。子どもらしい活動がないクラスから、活動の…

廊下を走ると先生に叱られますよ

廊下を走る子がいる。注意はするが、それが当たり前になっている。2学期が始まったので、職員会議で話題になった。どうやって、指導していこうか。廊下を走るのは、なぜか。小学校1年生で入学する子たちは、ひろいところに出ると、走るのがたのしくてしょ…

どうぶつしょうぎで子どもの新たな一面を見つける

クラスの人間関係が固定しがち。保育園からほとんど一緒の関係が続いている。このクラスは、なんと3年生まで、同じ学級であることが予定されている。前の校長先生の主義だったらしく、できるだけ同じ担任がもつ方がいい、ということで、1~3年、4年~6…

さて2学期の学級の姿をまぶたに思い浮かべて作戦を・・・

盆がすぎ、2学期の構想をはっきりさせようと、朝から裏庭のベンチにすわって・・・子どもがアニメのペンギンズだとかを見ている間に、ひとりで思索タイム突入。この裏庭からの景色がいいんよね。家が一軒もない。ずっと向こうの山が見える。住宅地の端っこ…

あさりの自由研究に賞賛の嵐だそうです

文部科学大臣賞を受賞した小学4年生の自由研究が公開されています。その題名がいい。「アサリが あっさり 死んだわけ」http://www.toshokan.or.jp/shirabe-sp/14sakuhin/2asari/HTML/なぜ死んじゃったの?というフレーズが印象的。50ページの大作が、スライ…

気になる児童がいる

気になる児童がいる。なにかいつも、爆発する要素を持っている気がする。なにか、表情が暗いのだ。そして、言葉の端々が、少し、とがっている。この子を、大事に、大事に、と思う。聞けば、家で、年の離れた乱暴者の兄に、こき使われているらしい。食事の皿…

ほめない、というスキル

ほめる、ということについて、これまでも幾度となく考えてきた。ところが最近、ほめない、という選択肢を選ぶことがあるな、と思うようになった。あっ、と思う。これはほめるチャンス!ところが、ここで、ほめない。ほめないで、スルーする。こうしたことも…

二段階でほめる  教室で

消しゴムをひろってくれる。「○○くん、すぐに気付いて、ひろってくれたんだね。① ○○くんは、やさしさが身についているんだね②」黒板をきれいに消してくれる。「○○さん、すっごくていねいに消してくれたね。① ○○さんは、次の授業のこと考えているんだね。いつ…

廊下はあるく  そんなの無理?

廊下を走る子がとても多い。とくに、今年入学の1年生。いたずらぼうず、というようなくりくりとした目で、いちもくさんに走ってくる。廊下は歩こうという指導はしているものの、なかなか意識がそうなっていかないようだ。先日、職員の会議でこんな話が出て…

文句を言う子の指導

いらいらして、文句を言ってばかりいる子への指導。(昨年度の事例から)他のクラスメートの行動に、いらいらして文句を言う。それを、直接、その子に言えないので、教師に言う。そういう子を、どう指導していくか。クラス会議をはじめたころ、N子の提案がも…

先生!N子がうるさい!

N子は私語のとまらない子。叱っても注意しても、私語のくせがなかなか抜けない。(本当の癖になってしまっている)また、悪いとも思っていないふしがある。なぜ、わたしがしゃべりたいときにしゃべって悪いのか、という風。注意したこともあったが、「なんで…

そっと扉を閉めようね~うさぎ飼育日記~

そっと、という言葉を、子どもたちはどうとらえているのだろう。そっと、と声をかけても、まったく変わらず乱暴に道具を使う子もいる。また逆に、「そっと」を意識しすぎるのか、急に活動が慎重になる子もいる。ほとんど活動がストップしてしまう。これがな…

発達障害児を包み込む学級をつくる

授業の目的が、昨年とくらべてかなりちがってきている。昨年は、子どもに学力をつけることが教師の仕事だ、と思っていた。今年は、「力をつける」よりも、もっと上位にあたる目的を設定した。昨年までの、「力をつける」は、2番目になった。「クラス中の子…

歯の授業をすることにした 生活科

歯の授業をすることにした。1)もうすぐ歯科検診がある。2)虫歯の子が複数いる。3)生活科で、うさぎの飼育をする。3)については、少し説明が要るだろう。目的は、子どもたちの自立である。自分たちのねがいを実現させていく行動力、実行力、考え方を…

いじめ発覚 連絡帳に本人と保護者の訴え その2

その後、白い紙を配り、「なにが○○さんの心や気持ちを傷つけたと思うか、書きなさい」とした。○自分ではそのつもりがなくても、相手の心が傷ついてしまったら、いじめ。○自分がどういう思いだったか、は関係ない。○相手の心が、なにによって傷ついたか、書き…

いじめ発覚 連絡帳に本人と保護者の訴え その1

いじめがありました。連絡帳での保護者と本人の訴えがあったのです。その様子を。朝、職員室に出ると、連絡帳がわたしの机上に見えた。風邪かなと思って読むと、「○○さんと○○さんと○○さんにいじめられています」という訴えの文が目に飛び込んできた。本人は…

どうやらやんちゃくんとうまくやれそうです

五感散歩(ごかんさんぽ)という言葉があった。どこかで聞いた。思い出せないが、自分の中には残っている。五感をはたらかせながら、さんぽをする。むずかしいようで、単純で、でもやっぱりむずかしい。田んぼのあぜ道にたくさん生えているナズナをさがして…