叱らないでも いいですか

「叱らないで、子どもに伝える・通じ合う」 小学校教師、『新間草海』の本音トークです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

発達障害の子に「音楽会の大音量」は酷だろうか

こたえは、YES。と思う。だが、実際には、音楽会に自閉傾向のある児童も参加する。なぜか。担任が、参加させる努力をするからだ。その、「参加のさせ方」に、2通りある。一つ目は、きわめて受容的にはげましながら、それでいて、学校のスケジュール、という…

セシウムの飛散状況

セシウムの飛散状況がコンピュータシュミレーションされています。★ 3月の広域SPEEDIデータ⇒ http://nsed.jaea.go.jp/fukushima/data/20110906.pdfこれをみると、わが愛知県、アブナイ!!!!ギリギリ!!なんと、3月のあの日、セシウムがたくさん…

「子どもを喜ばしたい」が薄くなってきました

子どもを喜ばせたい、ということを、たくさん考えているんですね、と言われた。近所のお母さんたちから。私が教師である、ということを知っていて、ふとした立ち話で話すことがある。イベントのイモ掘りに来ていたママさんたち。妻と息子が、ともだちといっ…

ケンカの階段のぼる・・・

朝、ひさしぶりにケンカがありました。なかなかケンカのないクラスだったので、いいチャンスです。さて、たわいのない低学年のケンカです。でも、きっちりとさばいておかないと、指導の骨格ができません。骨格がないと、似たようなことが次々と発生しやすい…

映画「小三冶」を見る

休みの日なので、なんだか頭の中がいつもとちがう。急に、過去のことをふと思い出したりする。なつかしくなって、これまでずっと棚の中にねむりつづけていた、秘蔵のDVD、「映画<小三冶>」を見た。なんだか、胸に迫るものがあって、何度も繰り返し見た。お…

自分で勝手に決めてしまう子 その2

前号での記事に、反応してくださる職場の方がいたので、つづきを。大事なことは大人が決める。これが、インプットされていない発達障害の子について。(というか、クラスのさまざまな子。やんちゃくんもふくめて)たとえば、教卓の上のものは、先生のもの。…

自分で何でも決めたがる子

委員会の担当のこと。ふだんは低学年担任である。それが、毎週金曜日の1時間だけ、5,6年生を指導する。委員会の時間になると、私の教室に、委員会の5,6年生が30人ほど、わんさかやってくる。私は現在、図工主任。なぜか「新聞委員会」の顧問だ。そ…

「かかし」の遊びがビジョントレーニングになる?!

昔から、「かかし」とよばれる遊びがあったことをご存じだろうか。いわゆる、ケンケン、パー、の遊びである。土の地面に、棒きれかなにかで線を書く。石を一つひろえば、もう遊びをはじめることができる。利点はたくさんある。せまい場所でもあそべる。一人…

NHKで『ブッダ 真理のことば』 (100分 de 名著)に疑問

NHKで『ブッダ 真理のことば』 (100分 de 名著)を放映していたのを見た。二―チェの回に感心したのは、ニーチェがルサンチマンを最初に説いていたことだ。「ねたみ」は誰しも思い当たることである。さらに「なぜ腹が立つのか、なぜうらむのか、なぜね…

運動会の前の語り

前記事において、運動会の前にインプットしておく語りがある、とした。その語りについて、職場の同僚から尋ねられたので、書いておきます。いよいよ、運動会がはじまります。多くの人が来られます。小学校全体の、大きなお祭りです。みんなの成長した姿を、…

運動会の前に意識すること

いよいよ、運動会です。学級担任として、意識していること。1)運動会がはじまる前、クラスでどうしても話しておくことがある運動会の前だからこそ、注入できるフレーズがある。このせっかくのチャンスを逃すまじ。2)運動会の前後の、国語や算数の進度に…

ADHDの子に、絵本の読み聞かせ ペンちゃんギンちゃん

ご存知、現在の絵本売り上げの上位を突っ走る、超有名絵本作家の「宮西達也」先生の本。<ペンちゃんギンちゃんおおきいのをつりたいね>これがおもしろくて・・・ただの読み聞かせではもったいない、という思いから、これをスキャンで読み取り、パワーポイ…

授業中でもすぐに立って教師のところへ歩いてくる子

いるんです。こういう子。悪い子ではない。表現の仕方の問題。この方法しか知らないのだろう。「先生、足がいたいです」とか、訴えることが多い。もしくは、「ノートがぜんぶ、おわっちゃった」とか、「この前、先生が言っていたのでこうしたが、それでいい…

「南山大学の落研」の思い出

落語に出会ったのは、中学時代。高校でハマった。今のプロの落語家もそうらしい。先日、柳家喬太郎さんも同じことを言っていらした。(噺のまくらで)高校の頃、近所の南山大学の落研を訪れると、部室に入れてもらえた。部長(主幹)の可愛家悪魔(かわいや…

生活科の気づき ~研究授業に向けて~

前年度の生活科・研究授業では、「質の高い気づき」という言葉に焦点があたり、職員でさまざまな話し合いがなされた。気づき、とは何だろうか。多くの資料を読みこむなかで、気付き、の場面をズバッといい表しているものがない。なんとなく、というニュアン…

連休は子どもとお絵かき

スケッチブックを片手に、息子と絵描き。近くの川へ。水車小屋がある。先日来の大雨で、水がにごっている。だが、今日は晴れて、太陽の光がふりそそぐ。水面が光って、きれいに見える。水は、緑に見える。これをメインに描こうと思う。鉛筆で下書き、と思っ…

教育実習を受けずに先生になる人を応援したい!

●教育実習に行ってないけど教師です●2学期のおさめ会●小学校教員資格認定試験検索でたどり着かれた方、↑↑↑上記のリンク↑↑↑をたどっていかれると、いろいろと書いていますので、ご覧ください。教育実習を受けなくても、小学校の正規教員になれる。教育実習を…

小学校教員資格認定試験

小学校教員資格認定試験については、これまでにいろいろと書いてきている。小学校教員資格認定試験このことで、ひさしぶりにメールが届いたので、書いておく。小学校教員資格認定試験の見直しについて小学校教員資格認定試験の見直し、ということが取りざた…

ぶどうの絵を描く

光村の教科書。2年生。「大きくなあれ」の詩がある。ぷるんぷるんちゅるんのリフレインが楽しい詩だ。この詩を習ったあと、名文スキルの「雲」をやった。「雲」は2連に分かれる。それも真ん中で分かれる。構成が、「大きくなあれ」と同じだ。詩というもの…

茶色いカマキリと、緑のカマキリと

2年生というのは、やはり、小さな生き物に対しての興味が相当に強いのだろうか。ふりかえってみると、自分だって2年生のころは、そうだった。おたまじゃくしだの、かまきりだの、えびだの、さわがにだの・・・。ともかくつかまえられるだけの生き物をかご…

教室の中にオニヤンマが出現 その時教師は・・・

算数の授業中。3桁の筆算、引き算をしていた。位の部屋を黒板に書き、十の位からもらってきて・・・とやってると、突然、子どもたちの大声。「せんせー!でっかいトンボが!!」見ると、本当に大きなオニヤンマの姿が目にうつった。オニヤンマは、じっとと…

節電クーラー一台で寝室とリビング両方冷やす方法

我が家のクーラーは古いのが一台、リビングにあります。寝室にもあったのですが、故障で動きません。この夏、買う予定もあったのですが、「東日本大震災でみんなが節電しているときに、クーラーなんて買ってはいけん!」という理由から、買わないでしのいで…

もっと一人ひとりを知る、ということ 2学期の所信表明

2学期が始まった。この学期のはじめに、思うことがある。それは、児童を知りたい、ということ。子どもがその子どもらしく生きることで、いろいろな活動が生まれる。いろいろな活動があるから、学級が生きてくる。子どもらしい活動がないクラスから、活動の…

廊下を走ると先生に叱られますよ

廊下を走る子がいる。注意はするが、それが当たり前になっている。2学期が始まったので、職員会議で話題になった。どうやって、指導していこうか。廊下を走るのは、なぜか。小学校1年生で入学する子たちは、ひろいところに出ると、走るのがたのしくてしょ…

松本大洋の新作 Sunny のこと

松本大洋が、ここまでビッグネームになるとは思っていなかった。同じ職場の仲間に教えてもらったのが、12年前。ポッと出てきただけか?と当時は思っていたが、この12年ほどの間に、「漫画界のカリスマ」と呼ばれるほどになっていた。(ブック朝日コム)…

向田邦子さんを偲ぶ

30年前の8月22日、向田邦子さんが亡くなった。向田さんの作品に出会ったのは、「あ・うん」が最初。20代。もう最初の就職をしていた。「こんな感じで就職してもいいの?」というような、あっけない、簡単な就職をしてしまい、それでもその仕事が楽し…

2学期のスピーチは一工夫していこう

1学期、話の型を決めた。ふつうパターン①昨日、ぼくはこんなことをしました。見ました。やってみました。(本を)読みました。②ぼくは○○だなと思いました。わけ理由パターン①昨日、ぼくはびっくりしました。うれしいことがありました。楽しかったことがあり…

どうぶつしょうぎで子どもの新たな一面を見つける

クラスの人間関係が固定しがち。保育園からほとんど一緒の関係が続いている。このクラスは、なんと3年生まで、同じ学級であることが予定されている。前の校長先生の主義だったらしく、できるだけ同じ担任がもつ方がいい、ということで、1~3年、4年~6…

さて2学期の学級の姿をまぶたに思い浮かべて作戦を・・・

盆がすぎ、2学期の構想をはっきりさせようと、朝から裏庭のベンチにすわって・・・子どもがアニメのペンギンズだとかを見ている間に、ひとりで思索タイム突入。この裏庭からの景色がいいんよね。家が一軒もない。ずっと向こうの山が見える。住宅地の端っこ…

あさりの自由研究に賞賛の嵐だそうです

文部科学大臣賞を受賞した小学4年生の自由研究が公開されています。その題名がいい。「アサリが あっさり 死んだわけ」http://www.toshokan.or.jp/shirabe-sp/14sakuhin/2asari/HTML/なぜ死んじゃったの?というフレーズが印象的。50ページの大作が、スライ…